10月2日の「世界えん罪の日」に合わせ、「ひとごとじゃないよ!人質司法」(ヒューマン・ライツ・ウォッチとイノセンス・プロジェクト・ジャパンの共同プロジェクト)による新聞広告が中日新聞東海本社版朝刊に出稿された。同プロジェクトによる広告出稿は今年で3年目。
今年取り上げたのは、国家賠償請求事件が今年確定した大川原化工機事件。架空の「人質司法関係者への表彰状」という設定で、真実を曲げてでも立件すれば評価される現状を皮肉を込めて批判している。
キャッチコピー
この国では、えん罪も成果になる。
表彰状
人質司法関係者 殿
あなたは捜査にあたり、筋書き通りに被疑者を逮捕するために、証言の誘導やデータの隠蔽に創意工夫を凝らしました。
また、捜査の検証を省いて起訴し、保釈も却下し続けることで、有罪判決へと邁進されました。
推定無罪がゆらぐほどの精勤をここに称え、表彰いたします。
令和七年十月二日 「世界えん罪の日」
ボディコピー
大川原化工機事件は、えん罪だった。にもかかわらず、
警視庁公安部外事1課は「警視総監賞」「警察庁長官賞」を受賞し、捜査員の多くが昇進しました。検察は警察の違法捜査を追認し、裁判所は保釈を却下し続けました。
被告人の一人は胃がんと診断されましたが、それでも保釈されず、無実が明らかになる前に病死しています。
真実を曲げてでも、立件すれば評価される。
それが、長期勾留で嘘の自白を引き出す「人質司法」につながっています。
どうかこの問題に関心を持ってください。
そして、人質司法見直しへの世論を高めてください。
私たち一人ひとりの声が、えん罪を「成果」から「恥」に変えるのです。
この国では、えん罪も成果になる。
表彰状
人質司法関係者 殿
あなたは捜査にあたり、筋書き通りに被疑者を逮捕するために、証言の誘導やデータの隠蔽に創意工夫を凝らしました。
また、捜査の検証を省いて起訴し、保釈も却下し続けることで、有罪判決へと邁進されました。
推定無罪がゆらぐほどの精勤をここに称え、表彰いたします。
令和七年十月二日 「世界えん罪の日」
ボディコピー
大川原化工機事件は、えん罪だった。にもかかわらず、
警視庁公安部外事1課は「警視総監賞」「警察庁長官賞」を受賞し、捜査員の多くが昇進しました。検察は警察の違法捜査を追認し、裁判所は保釈を却下し続けました。
被告人の一人は胃がんと診断されましたが、それでも保釈されず、無実が明らかになる前に病死しています。
真実を曲げてでも、立件すれば評価される。
それが、長期勾留で嘘の自白を引き出す「人質司法」につながっています。
どうかこの問題に関心を持ってください。
そして、人質司法見直しへの世論を高めてください。
私たち一人ひとりの声が、えん罪を「成果」から「恥」に変えるのです。
「ひとごとじゃないよ!人質司法プロジェクト」は、世界最大級の人権NGOであるヒューマン・ライツ・ウォッチと、日本でえん罪被害者の支援・救済とえん罪事件の再検証を行うNGOイノセンス・プロジェクト・ジャパンが共同で発足したプロジェクト。人質司法見直しへの世論を高めることを目的に活動し、今回の新聞広告もその一環として出稿された。

スタッフリスト
C
橋口幸生
AD
岩下智、浦口果歩
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