アスクル、サステナビリティレポート公表 重要課題から目指す姿への道のりを図示

アスクルは2026年2月、2025年版のサステナビリティレポート「ASKUL Report 2025」を公表した。前年は統合報告書形式で財務・非財務を一体開示していたが、今回はESG情報に特化したレポートとして発行した。2025年10月に発生したランサムウェア攻撃により事業運営に重大な影響が生じたことを踏まえ、2025年5月期については、「情報の正確性と信頼性を最優先に考え、財務情報を含めた統合的な報告ではなく、ESGに関する主要な取り組みに焦点を当てた『サステナビリティレポート』として発行する」ことにしたという。

ランサムウェア攻撃による影響と対応を踏まえた今後の経営姿勢を示す以外にも、人的資本の強化などについて前年度版より記載が拡充している。

前年度は人事戦略の全体像を提示

2024年版統合報告書では、同社のパーパス(存在価値)、バリューズ(価値観)、DNAから成り立つ「ASKUL WAY」と、中期経営計画(2022年5月期~2025年5月期)のもと、全社戦略人事戦略の全体像を示したうえで、以下の3分野での取り組みを記載していた。

①個々人が能力を発揮するダイバーシティの推進
②積極的にチャレンジする人材によるイノベーション創出
③心身ともに安心・安全に働ける健康経営

例えば①では、「『多様性と共創』『変革と最速』の実現のための風土・意識の醸成」を挙げた。多様な社員の活躍を目指し、2020年以降、組織・任命ガイドラインの策定や人材開発会議の発足による登用プロセスの透明化や多様な人材の登用に取り組んできたことなどを記載した。

2024年度版の統合報告書では、人事戦略の全体像を示した。

「重要課題」から「目指す姿」までを示す

2025年度版のレポートでは、「重要課題」から「目指す姿」までの一連の流れを図で示した。

2025年度版のレポートは、一覧の流れを図で示した。

目指す姿には、パーパスである「仕事場とくらしと地球の明日に『うれしい』を届け続ける。」と、2050ビジョンである「誰もがうれしい自分を次々と実現できる社会をつくる。」を掲げる。

重要課題として挙げた3点は昨年度版と同じものの、それがどのように「人と組織の活性化によるイノベーションの創出」につながるかを明示した形だ。

KPIも記載

さらに、各重要課題における記載も充実している。

「個々人が能力を発揮するダイバーシティの推進」では、以下を挙げる。

・女性管理職30%に向けた取り組み
・育休取得の推進(男性社員を含む)
・若手社員の活躍推進
・障がい者雇用
・パラアスリート雇用
・シニア人材の活躍機会提供/年齢にとらわれないキャリア支援

併せて、重点方針・KPIについても明示しており、女性管理職比率は2025年5月期期首の20.3%から2026年5月期期首には24.8%へ上昇。2029年5月期目標の30%に向けた進捗を示した。

KPIを記載。

また、「シニア人材の活躍機会提供/年齢にとらわれないキャリア支援」の取り組みのひとつとして「キャリア棚卸研修+地域活性化起業人」を挙げるが、実際に地域活性化起業人として活躍する社員の声を掲載することで、より伝わりやすくなる工夫をしている。

社員の声も掲載。

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