縮小市場の打破へ 120周年迎える白洋舍の「ファン潜在層」に向けた3つの戦略

白洋舍は3月16日、創業120周年を記念した「新成長戦略発表会」を実施。周年を記念した特設サイトや動画の公開、今後の3つの戦略軸について明かした。

写真 人物 発表会の鏡開きに登壇した白洋舍の(右から)伊藤真次常務、五十嵐瑛一社長、小林正明専務、荻野仁取締役。

発表会の鏡開きに登壇した白洋舍の(右から)伊藤真次常務、五十嵐瑛一社長、小林正明専務、荻野仁取締役。

同社によると、クリーニング業界はピーク時に比べ市場規模の縮小を続き、2025年には倒産・休廃業件数が過去最大ペースを記録するなど低迷傾向に。その背景には、テレワークの定着によるビジネスウェアのカジュアル化や、家庭用洗濯機の高性能化、さらには物価高による節約志向などがあるという。

一方で同社はこの逆風に対し、ブランドを再定義する機会と捉える。6700人以上のアプリユーザーを対象とした調査では、同社サービスの利用理由の第1位に「品質がいい(72.2%)」が挙がっており、この圧倒的な信頼をバックボーンに、3つの新成長戦略を打ち出した。

写真 アンケートの結果、同社のサービス品質に対する評価が高いことが判明。

アンケートの結果、同社のサービス品質に対する評価が高いことが判明。

顧客体験のアップデートと潜在層へのアプローチ

1つ目の戦略は、デジタルと物理拠点の融合による「もっと便利に」の追求だ。例えば、2026年3月23日の週に追加される公式アプリの新機能は、これまで多くの要望があった「仕上がり通知」の実装に加え、預かり票を電子化し、スマートフォンで品物の引き取りを可能にする。単なるペーパーレス化ではなく、顧客の「いつ仕上がるのか」「伝票を失くさないか」という心理的ストレスを解消し、ブランドとの接点をより滑らかにする狙いがある。

他にも、24時間利用可能なロッカー設置店舗や、駅近での預かりと自宅集配を組み合わせたハイブリッド型店舗の検証を開始、集配サービスの改善など、クリーニング時に顧客が手間と感じてしまう要素を減らしていく方針だ。

写真 「3つの戦略」について発表する穐津健太氏(マーケティング戦略推進部)。

「3つの戦略」について発表する穐津健太氏(マーケティング戦略推進部)。

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