中部日本放送(CBC)は25日、放送波と共に情報を送信するデータ放送とAR(拡張現実)技術を組み合わせ、2月5日に放送する番組でクイズ企画を実施すると発表した。CBCが製作した60周年記念番組「地球大紀行スペシャル 情熱カリブ躍動紀行」(TBS系全国28局ネット)で、番組に関連した「カリブ海検定」を出題する。同番組のデータ放送画面に配信されるマーカーを、「iPhone(アイフォーン)」やグーグル製のOS(基本ソフト)を搭載したスマートフォン(多機能携帯電話)向けの簡易ソフトウエアで読み取るとヒントが表示され、クイズに参加できる。広告会社は博報堂DYメディアパートナーズ。映像コンテンツを活用した新たなビジネスモデルを企画するテレビビジネス局と、媒体扱いのテレビタイムビジネス局が担当した。
CBCは「7月24日に控える地上デジタル放送への完全移行を見据え、データ放送をどのように番組に活用できるか探りたい」(広報)考え。また、普及が進むスマートフォンを新たなメディアとして放送と連動させたり、AR技術の可能性を判断する材料としても期待を寄せる。番組コンテンツだけでなく「広告領域での展開も追求したい」(同)とした。
「地球大紀行スペシャル」は、CBCが1997年から毎年1本、放送している紀行・自然を題材とした特別番組で、広告枠は博報堂DYメディアパートナーズの買い切り。今回のAR施策も番組企画中に両社で考案したという。
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