都民の生活を支える「関東バス」の車体に張り付けられた1枚の張り紙がSNSで話題になっている。3月27日(金)に24時間ストライキを決行するという内容だ。
関東バスは3月25日、関東バス労働組合が3月27日の始発から終日ストライキを予定していると公表。交渉が妥結しなかった場合、中野・阿佐ヶ谷・荻窪・西荻窪・吉祥寺・三鷹など、東京23区西部から武蔵野市周辺に広がる生活路線に影響が及ぶ可能性がある。
「関東バス労働組合ホームページ」で紹介されているストライキのお知らせ
Xでは「関東バス労働組合さんには頑張ってもらいたい」「『ストライキ』なんて、久しぶりに聞きました。もはや死語だと思ってました。」といった声のほか、張り紙を通じて組合が公表している“厳しい労働実態”に対する同情の声も上がっている。
生活路線として定着、中央線と西武線を結ぶ役割も
関東バスの営業エリアは、生活交通としての役割も大きいと見られ、駅までの足としての利用に加え、通勤や通学、さらにJR総武・中央線と西武新宿線、池袋線を南北につなぐ移動を支えている。
関東バスは一般路線について、中央線と西武線を結ぶ「たてバス」が多く、城西地域の南北移動に便利だと案内している。通常の路線バスのほか、深夜バス、空港連絡バス、高速バスも運行しているが、中心となるのは地域内の日常移動と見られる。
労組は賃上げ訴え、会社側は回避へ交渉継続
こうした中、SNSでは「関東バスで『3月27日(金)24時間ストライキ』の張り紙がされているのを確認した」など、告知の掲示を目撃したという投稿が相次いでいる。
関東バス労働組合は25日更新の公式ブログで、関東バスとの間で2026年春闘を行っていると説明した。
組合側は、交通運輸産業では低賃金、長時間労働、長時間拘束の影響で離職者が相次ぎ、乗務員不足が常態化していると主張。その結果として減便や、一部路線では満員で乗車できない事態が起きていると訴えている。
あわせて、定期昇給制度がないことや、バス産業の賃金が全産業平均より2割低い水準で推移していることを挙げ、物価高騰への対応と要員不足の解消、持続可能な公共交通の維持のために賃上げが必要だとしている。
