メッセージと動画で描く江東区の“今”。グランプリ獲得は地元インフルエンサーと現役高校生

江東区の新たな魅力の発掘・発信を目的とする「江東区ムービーアワード&メッセージアワード(通称KMA 読み:ケーマ)」の表彰式が3月1日、古石場文化センターで開催された。ムービーアワードには計114作品、メッセージアワードには計6091作品が寄せられ、各部門の受賞作品が決定。審査員による総評や受賞者の喜びの声とともに、当日の様子をレポートする。

6091作品の頂点、メッセージアワードグランプリは「トーキョーの、ちょっと東。すごく今。」

メッセージアワードは、江東区の「今」を30文字以内で表現するプロモーションメッセージを募集するもの。5年間限定で使用されるこのメッセージには、6091作品もの応募が集まった。

表彰式の様子

その中で頂点に輝いたのは、南砂一丁目さんによる「トーキョーの、ちょっと東。すごく今。」というメッセージ。受賞した南砂一丁目さんは日々、江東区の情報を発信する活動をしており、「活動の中で起こった出来事や出会った人々の言葉をつないでいって、今回のメッセージに繋がりました。この受賞を機に、さらに江東区の情報を丁寧に発信していきたい」と受賞の感想と今後の抱負を語った。受賞者には賞金10万円と賞状、トロフィーが贈られた。

審査員総評では、まずコピーライターの岩崎亜矢氏がコメントし、「『ちょっと』と『すごく』という副詞の選び方が、すごく絶妙」と評価。続いて、プランナーの花田礼氏は、「昔ながらの良さと新しいものの良さが、すごいいいバランスで融合している街」という江東区の本質をうまく表しているとし、ひらがなとカタカナ、漢字のバランスのよさにも言及した。江東区出身のフリーアナウンサー・小倉弘子氏は、「『ちょっと東』という言葉からは下町の一点張りではない奥ゆかしさを、『すごく今』という言葉からは未来へ向かう躍動感を感じ、とても好きだと感じました」と、地元出身者ならではの視点で魅力を語った。

江東区長の大久保朋果氏は、受賞者の南砂一丁目さんが普段からSNSで江東区の情報を発信していることに触れ、「選んだ後にどなたが作ったかを見て、あの南砂一丁目さんの作品だったのか!と知って驚きました。本当に江東区への愛が伝わってくる素晴らしい作品だった」と、受賞を称えた。

グランプリを受賞したメッセージは以下の通りロゴ化され、今後区の広報物やノベルティグッズに活用される予定だ。

ロゴ

ムービーアワード各賞発表。「放課後がちょっと特別になる」をコンセプトにした学生作の動画がグランプリに

続いて、ムービーアワードの表彰へと移った。こちらは江東区の魅力を60秒以内の動画で表現するもので、114作品の応募があった。

グランプリに輝いたのは、岡田美乃里さんの「私たちの青春が詰まっている江東区」。現在高校生である岡田さんは、友人と協力して制作したと語り、「豊洲など発展している新しいところもあるが、南砂のように下町の情緒あふれるところも紹介したいと思い、商店街など下町のところをまとめて動画にしました。高校生らしい活発なところも見ていただけたらうれしいです」とスピーチした。

<グランプリ>岡田美乃里さん

審査員の岩崎氏は、「『放課後がちょっと特別になる』というコンセプトが良かった。その言葉が一言あるだけで、場所がすごくきらめきを放つ。江東区以外の人もそのきらめきを共有できた」と、コンセプトの秀逸さを称賛。賞金10万円と賞状、トロフィーが贈られたほか、副賞として、プロバスケットボールチーム「アルバルク東京」の試合会場で作品が放映される権利が進呈された。

また、学生賞では、同じ店で働く仲間で意気投合し、豊洲にフォーカスした動画を作成したタナベコウキ同好会さんが受賞。「動画撮影は初めてだったが、豊洲の魅力に改めて気づくことができた」と、制作の背景を語った。

<学生賞>タナベコウキ同好会さん

続いて、各審査員が選ぶ「審査員賞」と「事務局特別賞」が発表された。

<高崎卓馬賞>辻いおりさん

<岩崎亜矢賞>Wanderfree Studiosさん

<花田礼賞>Aこさんさん

<小倉弘子賞>干野真唯さん

<区長賞>ヒーさん

<事務局特別賞>丹羽克宏さん

各受賞者は、作品に込めた思いや制作エピソードを披露。審査員の講評では、「プロのようなクオリティよりも、いかに心を動かすパワーが詰まっているかが大事」「超瞬間を切り取ったもののほうが人の心を動かすことがある」「ここで生活しているんだ、生きていくんだという息づかいが聞こえるような映像だった」といったコメントが挙がった。

江東区の魅力、作り手の楽しさが伝わる応募作品が多数。第2回ムービーアワードの開催も決定

今回の応募作品全体を振り返り、花田氏は「動画を作って応募するのはすごく手間のかかること。私自身、学生時代に映像アワードに出したことがきっかけで、今の仕事を目指すことになった」と自身の経験を語り、「映像を作る楽しさや、伝えることの楽しさを知っていただけるといいなと思った。上位作品は、作っている人たちが楽しかったんじゃないかなというのが伝わってきた」と述べた。さらに小倉氏は、「その方それぞれの江東区との関わり方、温度感を、皆さんの作品から感じることができた。なんていい町に私は生まれ育ったんだろうと改めて感じました」とコメントした。

表彰式の様子

大久保区長は「初めての試みであったが、皆さんの作品にかけた思いが改めて伝わってきました。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。江東区ムービーアワードは2026年度も第2回を開催予定だ。

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