浜松市は3月23日の定例会見で、中野祐介市長がアニメ『エヴァンゲリオン』を活用した周遊施策「シン・ハママツ計画」の実施結果を発表した。市内回遊と観光消費の拡大を狙った同施策は、約10カ月の実施期間で経済波及効果11.1億円を記録し、コンテンツツーリズム施策として一定の成果を上げた。
同施策は2025年4月20日から2026年2月28日まで実施。市役所1階ロビーに展示したエヴァンゲリオン初号機の立像は、土・日・祝日のみの90日間で3万4725人が観覧した。平日は来庁目的が不明で、閉庁日のみを集計しているため、実態はさらに増える。スタンプラリーは3647人がコンプリートし、台紙配布数は約5万枚に達した。さらに、市内飲食店と連携したグルメ施策では約7000食を販売し、売上は約800万円となった。
鉄道コンテンツとの連動も来訪促進に寄与した。作中のモデル地とされる天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅の見学ツアーは前年同期比1.5倍となり、周辺地域への誘客にも波及した。
これらの取り組みを総合した経済波及効果は、市全体で11.1億円と試算。市長は「予算に対して非常に大きな効果があった」と評価し、来訪者の多くが徒歩で市街地を回遊したことから、街中での消費拡大にもつながったとの見方を示した。
来訪者の裾野も広がった。アンケートでは外国人回答者約500人のうち、米国55人、ブラジル43人、ドイツ23人、フランスやスペインが各16人と、海外からの来訪も確認されている。
また同施策は、国のクールジャパン戦略会議において「コンテンツ地方創生拠点」の一つに選定。全国的なモデルケースとして評価された。
浜松市は2026年度も同シリーズを軸とした誘客施策を継続する方針で、浜松フラワーパークでのモザイカルチャー展示やコラボ商品の拡充など、さらなる展開を図るとしている。


