ワークマンは4月15日、春夏商戦の戦略を発表した。猛暑対策需要の高まりを受け、これまで主に作業者向けに展開してきた電動ファン付きウェアや半導体冷房服を、一般生活者向けにも本格展開する。販売計画は、作業者向けが165万点・150億円、一般生活者向けが57万点・53億円で、女性向けも拡充。東京国際フォーラム(東京・千代田)では、商品のデモンストレーションとして、45度の暑熱環境を再現した「超過酷‼灼熱ランウェイファッションショー」も実施した。
ワークマンが重点訴求するファン付きウェア
専務取締役の土屋哲雄氏は、「災害級・気温45℃で君は生き延びることができるのか」をテーマに、今季の主力5製品と販売計画を説明した。冒頭では「日本の夏はもはや災害の域に達している。去年は過去最も暑い夏で、異常気象が “異常” ではなく “常態化” している」と危機感を示した。
同氏によると、14年前の入社当時、同社の売上に占める夏物と冬物の比率は35対65だったが、現在は65対35へと逆転している。かつては防寒着のイメージが強かった同社だが、いまや夏物で稼ぐ構造へと転換したという。
気象庁のデータによると、昨年は40度超えが29回に達し、最高気温は群馬県伊勢崎市で41.8度を記録。総務省消防庁によると、熱中症による救急搬送者は5月から10月にかけて約10万人に上るが、そのうち作業系従事者は1割にとどまる。
作業現場では昨年から「改正労働安全衛生規則」が施行され、熱中症対策が義務化された。これにより、作業系の熱中症死亡者数は減少した一方で、一般生活者向けの対策は十分に進んでいないとみて、今年は一般生活者向けの猛暑対策ウェアを本格的に普及させる方針だ。
会場では、スポットライトやハロゲンランプ、遠赤外線ヒーターで真夏の路上を再現したランウェイに加え、40度前後に設定した「暑熱ルーム」や、UVカット機能を体験できる「UV照射ルーム」も設けた。来場者には「XShelter暑熱αフーディ」や半導体直冷方式のペルチェベストの貸し出しも行い、猛暑対策機能を体感できる構成とした。
