ワークマンのメディア露出が増えている。4月15日に実施した製品発表会では、参加したメディアやインフルエンサーの数が前年同時期の発表会の2倍以上に達したことが明らかになった。リカバリーウェアなどの注目商品に加え、商品を“体験させる”工夫もメディアを引き付けているとみられる。今回は猛暑対策商品の訴求策として、45度の酷暑を会場内で再現した過酷なファッションショーを展開した。
なぜワークマンは、ここまで刺激的な企画を形にできるのか。AdverTimes.は4月1日付で就任した大内康二社長と製品開発部長の柏田大輔氏に取材。見えてきたのは、会議に頼らず現場のアイデアを吸い上げていく独自の進め方と、自由闊達な意見が生まれやすい「社風」だった。
4月15日に実施した「超過酷‼災害級酷暑45℃サバイバル・ファッションショー」
4月15日の新製品発表会のハイライトとなったのは、「真夏の灼熱」をイメージした「超過酷‼災害級酷暑45℃サバイバル・ファッションショー」だ。将来的に気温が45度に達することを想定して開発したUVカットパーカーや暑熱軽減ウェア「XShelter(エックスシェルター)」を身に着けたモデルが、顔までフードで覆ってランウェイを歩いた。来場者にはXShelterや、半導体を使った直冷方式のベストを貸し出し、商品の効果を体感しながらファッションショーを見てもらう構成とした。
ステージ上では、スポットライトやハロゲンランプ、遠赤外線ヒーターを使って真夏の路上を再現した。さらに会場内には突如「緊急ニュース速報」が流れ、記録的な酷暑が会場で観測されたという演出も織り交ぜた。
会議より対話で企画
4月に社長に就任した大内康二氏
ワークマンでは、こうしたイベント企画を考える際、会議を何度も開いて詰めるのではなく、日々の業務の中で社員が自然に出した意見を各部署の責任者が拾い上げ、少しずつ形にしていくのが基本だという。公募やトップダウンを起点にするのではなく、日常の何気ない会話の積み重ねから企画が生まれていく形だ。
大内社長によれば、ワークマンには「仰々しい会議がほとんどない」という。現場の意見を吸い上げたうえで、経営幹部に「こんな感じでやりたい」と非公式に相談することが多く、時には簡単な絵を描いてイメージを共有しながら話を進めるという。

