みそ汁もつゆもスイーツも 厳しい酷暑に向け「キンキンに冷え冷え」ビジネス広がる

5月にもかかわらず、すでに最高気温が35度以上の猛暑日となるなど、今年の夏も厳しい暑さになりそうだ。酷暑日も目の前に迫る中、食品メーカーなどは、相次いで「冷え冷え」の商品を展開している。熱い料理のイメージがあるみそ汁には氷を、麺類のつゆは凍らせてシャーベットに、フルーツピューレは凍らせて保冷剤代わりにも、と、各社が従来よりももっと冷たい、「キンキンに冷え冷え」に注力している。

「フリーズドライのおみそ汁に、氷を入れます」。アサヒグループのアマノフーズが今年新しく提案するのは、フリーズドライ商品で作る「氷おみそ汁丼」だ。一般にイメージされるものとは違う調理方法だが、食欲が落ちる夏にぴったりの食べ方だそうだ。

氷おみそ汁丼 さばと夏野菜の豆乳仕立て

氷おみそ汁丼 トリプル発酵旨辛韓国風

(左)氷おみそ汁丼 さばと夏野菜の豆乳仕立て(右)氷おみそ汁丼 トリプル発酵旨辛韓国風

同社は今年4月、即席みそ汁ユーザー2931人を対象に、夏の食事に関する実態を調査。すると、夏バテの経験がある人は70%を超え、「だるさや疲労」といった症状が最も多く、次いで「食欲不振」に陥る人が多かったという。また、暑い中での調理も負担になっていた。即席みそ汁に限って質問したところ、63%が「熱いものを食べたくないから即席みそ汁を食べない」と回答した。

同社の売り上げを見ても、他の季節と比べて夏は売り上げが減り、夏に即席みそ汁ユーザーが15%程度減少するとのデータがあったことから、フリーズドライのみそ汁を氷でキンキンに冷やし、ご飯に盛る新メニュー「氷おみそ汁丼」を考案したという。つくり方は簡単で、フリーズドライ商品に湯を注いでかき混ぜ、復元したのち、氷を入れて軽くかき混ぜキンキンに冷やす。それをごはんの上に盛るという、火を使わず、シンプルなものだ。冷たいだけでなく、栄養面から見ても夏向きで、管理栄養士の渥美まゆ美さんは「発酵食品であるみそを取り入れながら、エネルギー源となる炭水化物、夏に欠かせない塩分や水分を一度に補給できる夏のパワーフード」と話す。

新しい食べ方を広めようと、プロモーション動画も制作し、YouTubeで公開している。

作り方を紹介する動画

アサヒグループ食品マーケティング二部の安達聡志氏は、「暑い夏でもフリーズドライおみそ汁で手軽においしく栄養を摂っていただきたいという思いから、開発しました。おいしさはそのままに、氷で冷やすことで食欲がないときでもさらりと食べられ、水分や塩分補給にもつながります」とアピールしている。

他にも、従来よりも「冷え冷え」をアピールする商品が出ている。

丸美屋食品工業、キッコーマン、味の素はそれぞれ、凍らせて食べるめんつゆを展開。パッケージには「氷点下」「凍らせてシャリっと」「つめた~い氷みぞれ」など、より冷たさを感じさせるワードが並んでいる。

写真 商品・製品

写真 商品・製品

写真 商品・製品

涼しげなワードと写真がデザインされている各社の商品

また、キッコーマンは、デルモンテブランドの商品であるパウチ入りのすりおろし果実の商品パッケージに、春夏限定で「凍らせて持ち運びOK!」のロゴマークを追加した。凍らせることが可能であることに加え、保冷剤の代わりにも使えることをアピールしている。

春夏限定でパッケージにデザインされたロゴマーク

写真 商品の右上にロゴマークが付けられている

(左)春夏限定でパッケージにデザインされたロゴマーク。(右)商品の右上に付けられている。

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