「ワールドカップ」と言えないから面白い 黒塗りケチャップ、GOAL2026……“非公式”プロモーションの創意工夫

サッカー・ワールドカップ(W杯)の熱戦が連日繰り広げられる中、主催する国際サッカー連盟(FIFA)の公式スポンサーではない企業も、サッカー観戦をめぐる需要を捉えたプロモーションを展開している。大会名や公式ロゴを出さずに、さまざまな形でサッカー文化への関心を活用している。

FIFAは公式サイトで、大会名やロゴなどの知的財産を保護していると説明している。非スポンサー企業が大会との公式な関係を想起させる表現には注意が必要で、FIFAはこうした領域をブランド保護の対象としている。

一方で、大型スポーツイベントはプロモーションの好機でもある。企業は主催者や公式スポンサーの権利に踏み込まないようにしながら、あの手この手で接点づくりを試みている。

サッカーと言わずに「GOAL2026」

その試合、見逃せないなら Uber Eats で、いーんじゃない? | Uber Eats

フードデリバリー業界では、Uber Eats Japanが、プロモーションコード「GOAL2026」を使った割引キャンペーンを行っている。初めての利用者を対象に、6月1日から7月31日まで割引を実施。「GOAL」と「2026」を組み合わせたコード名は、サッカー観戦時の食事需要との関連を想起させる。

また、同社はYouTubeでも「その試合、見逃せないなら Uber Eatsで、いーんじゃない?」と題した動画を公開。買い出しに出かけたことで決定的な場面を見逃してしまうかもしれない、という内容だ。さらにXでは、サッカー実況者と解説者風のアニメーション、Instagramではサッカー系インフルエンサーであるレオザフットボール氏の動画内で同じコピーを用いて展開。クーポン、動画、SNS動画を通じて「観戦を中断したくない」というサッカーファンの心理に訴求する。なお、いずれも「サッカー」風ではあるが、映像内でサッカーという言葉は一度も登場しない。

次のページ
1 2 3
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事