ハロウィーンの仮装に「赤十字」はNG 使ってはいけない理由とルール 日本赤十字社が呼び掛け

「まもなくハロウィン 仮装のナース服に使っていませんか?」——。日本赤十字社は10月22日、こうした呼びかけを記したリリースをWebサイトに掲載した。毎年10月31日のハロウィーンには、思い思いの衣装でコスプレや仮装を楽しむ人が増えるが、実は、仮装のナース服に「赤十字マーク」を使用することはもちろん、一般の病院や商品につけることも法律で禁止されている。「命を守るための大切なマーク」である赤十字にはどのような意味があるのか。

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Unsplash/Kevin Paes

赤十字マークは、紛争などで負傷した人や負傷者たちを救護するための医療活動や赤十字の救護員・施設などを識別し、攻撃から守るために使用するものだ。こうした意味から、赤十字マークを掲げている病院や救護員などは絶対に攻撃してはならないと、ジュネーブ条約(国際人道法)で厳格に定められている。

日本赤十字社が2025年に投稿した赤十字マークの説明

医療のイメージが強い赤十字マークだが、では、誰なら使用できるのだろうか。赤十字マークは、戦地や紛争地での救護員や施設に使用されることがある。ジュネーブ条約や日本の法律でも使用について厳格に定められており、日本国内で使用できるのは日本赤十字社と自衛隊の衛生部隊など、法律などに基づいて使用が認められている組織に限定されている。

そのため、赤十字病院以外の病院や診療所も使用不可。薬局、市販の救急箱、薬箱・瓶、市販の衣服やバッグなど、企業の社章、商品のブランドマーク、単に「医療」「看護」「救急」などをイメージしたものにも使えないのだ。

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使用不可の例

色などを変えても、「赤十字マーク」に類似したものは使用できない。完全な白地に赤色の十字マークでなくても、たとえば、背景が白色系統であれば類似のものとみなされる。また、十字が傾いていたり、長さや形状を変えたりしているものも類似となる。大きさや比率、色に限らず、人々が見て「赤十字マークでは」と認識するようなものは類似物と考えられるという。こうした基準からも、十字マークがピンク色など赤色系統である「赤十字マーク」は、仮装に使用できない。

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赤十字マークの類似とみなされる例

日本赤十字社国際部企画課企画係長の齊藤彰彦氏は、「赤十字マークは、紛争で傷ついた人々や救護にあたる人々を攻撃から守る、国際人道法の大切なしるし。いざという時にマークが確実に命を守るには、平時から正しく使われていることが欠かせない。マークに込められた意味に思いを寄せ、赤十字マークのない仮装で楽しんでいただければ」としている。

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