岩手県陸前高田市の気仙地域の椿をつかった商品が今月21日に発売を開始する。商品名は「気仙椿ドクターズハンドクリーム」。ブランド名は「HEAVEN&HEART」と名付けられた。Impact Japan東北復興ディレクターでre:terra代表の渡邉さやかさんが、En女医会、ハリウッド化粧品とともに約1年間かけて取り組んできた。同プロジェクトでは今後も純国産自然派化粧品の開発を行う予定。
三陸沿岸の気仙地域周辺は寒暖差ある土地柄の特性で、昔から良質の椿油が生産されてきた。震災後、地域の人々で集めた「気仙椿の種」から、気仙地域の自然と産業を礎とした事業を創出する目的で、「気仙椿ドリームプロジェクト」が発足した。女性医師によるEn女医会が開発、製造をハリウッド化粧品が手掛ける。
椿油は、気仙地域の各所にある椿油はけんちん汁や天ぷらなどの食用をはじめ、整髪料や乳液代わりとしての利用も可能。皮脂の成分に非常に近いオイルで、オレイン酸85%以上含む。寒暖の差が激しい気仙地域周辺の椿の種から採った貴重な椿油は肌への浸透力に優れ、肌の乾燥を防ぎ、女性らしいやわらかなお肌にととのえるなどの効能が期待できるという。メーカー希望小売価格は80gで1890円。
陸前高田市では半世紀以上にわたって、石川製油所(石川秀一代表)が製造を行っていたが、震災による津波で製油所は被災。施設や機材をすべて流失したほか、後継者でもあった石川代表の長男・政英さんも犠牲となった。
製造のメドが立たず、廃業を余儀なくされていたところ、地元の障害者就労施設「青松館」(中村浩行館長)が技術を引き継ぐことに。国の補助も受けて製油所を開設し、椿油の製造技術が受け継がれることになったという。発売日の11月21日には六本木で発表パーティを開催予定。被災地の復興プロジェクトの希望の星として、気仙椿ドリームプロジェクトの今後に期待が寄せられる。
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