エールフランス航空は11月21日、今秋から、機内食のテーブルウエアや食材、配られるおもちゃなど、子ども向けサービスをリニューアルしたことを発表した。
毎年、270万人の子ども(2歳から12歳まで)がエールフランス便を利用している。その内、36万5000人は付き添いなしの一人旅だという。子ども向けのサービス拡充も、競争力の一助となる。
特に目を引くのは、機内食のテーブルウエアの新デザイン。フォーク、ナイフ、スプーンを組み合わせると、飛行機のかたちになる。
スペイン・カタルーニャ出身のデザイナー、ユージェニ・キトレ(Eugeni Quitllet)氏が担当した。アサヒビール本社隣りの「スーパードライホール」などを手がけた仏デザイナー・フィリップ・スタルクに師事した後、現在はバルセロナにスタジオを構える。
「『エールフランス航空のディナーをどうぞ』というフレーズから、デザインをスタートさせました」とキトレ氏は自身のWebサイトに記している。
「(重量の問題など)上空での制約は、地上でのそれとは異なります。前提として、暮らしの中のフレンチ・アートのひとつに数えられるものでなくてはなりません。洗練された磁器のような美しさと、フレキシブルで、環境負荷の低い機能性を両立させることが求められました」。
実際、軽量化を図ることにより、従来から素材使用量を30%減らした。これは年間で40トン分の節約になったとしている。
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