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セカンドスクリーンサミット@CES2014レポート――西村真里子(バスキュール プロデューサー)

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事例③:「クーポン/ポイント連動」

Viggle

テレビ視聴時に音声認識技術を利用してテレビにチェックインすることによりクーポンがもらえる「Viggle」アプリは、競合アプリ「GetGlue」を買収してユーザーベースを拡大しておりセカンドスクリーンアプリ単体としては数少ない成功事例です。

第3四半期で5億円達成で前年度比289%の売上を達成しているそうです。「Viggleクーポンを利用してクリスマス時期にショッピングする」と回答するアプリ利用者も6割いるそうで、新たな視聴スタイル、購買スタイルを確立しています。

当社、バスキュールがテレビ東京とロイヤリティマーケティングと共同して視聴者参加型テレビ番組でPontaポイントをプレゼントする取り組み(2013年6月「BLOODY TUBE」テレビ東京/BS JAPAN、2014年1月「MISSION001 〜みんなでスペースインベーダー」テレビ東京)は、大前提として視聴者が参加したくなるテレビ番組を作り、その参加のお礼にPontaポイントをプレゼントしています。

クーポン、ポイント連動は他E−commerceやO2O2O施策に繋げやすいので、今後のセカンドスクリーン2.0におけるマーケティング活動の主軸になるかもしれない、と考えています。

セカンドスクリーン2.0時代

セカンドスクリーンを語る上ではメーカー各社が出すスマートTVや、Google ChromecastやMicrosoft Xbox Smartglass、NetflixやAppleのiTVなどの動向も今後もチェックする必要があります。

同時に、広告主が出稿する際の指標も構築していく必要が出てきますが、今回面白かった発見としてはテレビ視聴を前提としているセカンドスクリーン市場ではクリック単価ではなく「タッチ単価(Cost per Touch)」を考えていく必要があると述べられていたことです。

それは番組ファンが思わずワクワクしてタッチしたくなるコンテンツや写真素材、オトクな関連情報を提供できるか?視聴を妨げないタッチ=接触をどれだけ稼げるのか?に繋がります。

セカンドスクリーン2.0時代には番組視聴に沿ったストーリーテリング、コンテキストに沿った視聴者サービスと、広告主のストーリーがシームレスに繋がった体験を生み出す必要があります。


バスキュール プロデューサー 西村真里子氏
最高峰のコミュニケーション企画力を武器に、チャレンジを続ける「バスキュール」の一員。IBM、Adobe、Grouponを経て現職。バスキュールの「視聴者が主役になる(マス×インタラクティブ)新エンターテイメント」の代表事例である「BLOODY TUBE」(2013年6月)、日本テレビ「JoinTVプロジェクト」、mixi Xmas「インタラクティブCM 小さなサンタクロース」などに関わる。