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“世界の優れた独立エージェンシー”に日本の「もり」——英Campaignなど選定

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国際的な独立エージェンシーネットワーク「thenetworkone」(本拠地=ロンドン)と英国の広告業界専門誌『Campaign』が選定する、「The World’s Leading Independent Agencies 2014(WLIA2014)が10日に発表され、日本からはクリエイティブディレクターの原野守弘氏率いる「もり」が選ばれた。原野氏は、NTTドコモ「dビデオ」のインターフェースを説明する動画「MANUAL」、ホンダの過去のコンセプトカーの3DデータをダウンロードできるWebサイト「Honda 3D Design Archives」、ソニーのテレビCM「Water Rock」などの広告コミュニケーションを手がけている。

「WLIA2014」には、ほかに中国の180 China、英Atomic London、クロアチアのBruketa&Zinic OMほか、13カ国から17社が選出された。「thenetworkone」の創設者で代表のJulian Boulding氏は各社の選出に寄せて「この度紹介する17社は、この急速に変化する時代において、世界へ訴える価値のある斬新で挑戦的なエージェンシーばかり。WLIAは社名録でもランキングでもなく、選出には企業の規模や受賞数も関係ない。優れた独立エージェンシーが持つ力を示すための、非営利活動だ」と述べた。

原野氏は選定に際し、”Do not make another shit for shit”と題した2011年のカンヌライオンズでのスピーチに触れながら、「僕らのなすべきことは、クリエイティブの力を使って、(従来の“広告”という)浪費を“宝物”に変えることです。それは人々が語りたくなる偉大なストーリーを描くことであり、製品やサービスの開発自体に貢献すること、あるいは、市場そのものを変えることです」と『Campaign』誌の特設ページに寄せている。

「thenetworkone」は2003年創設。代表のBoulding氏は、DMB&B(現在はピュブリシスに吸収)でフィリップスエレクトロニクスのグローバル・アカウントディレクターや、同社傘下のN.W.Ayer社長を務めた人物。各国の独立エージェンシーと広告主や大手広告会社をつなぐエージェントとして活動し、現在は、106カ国約800社が加盟している。thenetworkoneはクライアントニーズに合わせて、登録したエージェンシーに打診し、成約すると初年度の報酬から7%のフィーを受け取るビジネスモデルで運営されている。

「The World’s Leading Independent Agencies 2014」に選ばれた17社は以下のとおり。

The World’s Leading Independent Agencies 2014

180 – China
Atomic London, UK
Bruketa&Zinic OM, Croatia
BSUR, The Netherlands
Goodstein, China
Group One, Poland
Hasan & Partners, Finland
King James Group, South Africa
MBA, UK
Mori Inc., Japan
Peralta Sao Paulo, Brazil
Stendahls, Sweden
The Corner, UK
The Hallway, Australia
The Hirschen Group, Germany
The Jupiter Drawing Room, South Africa
The Secret Little Agency, Singapore