「ジブンと社会をつなぐ教室」特別座談会前編はこちら
利己的な自分から脱却することで、未来が見える
西井:「ジブンと社会をつなぐ教室」では、自分を3C(「customer:市場」「competitor:競合」「company:自社」)の視点で探っていきます。中俣さんは、就職活動における自己分析をどんな風に捉えられますか?
中俣:自分だけで行う自己分析はどうでもいい、と思っています。どうしても車に関わりたかったら、自分を変革してでも車の会社に入りたい。だとしたら、自分というものをカスタマイズしたり、変革しないといけない。それはとっても勇気がいることです。今までの自分をつくってきた自分は認めないといけないものですが、それに縛られて生きるのは格好悪いし、ださいかなと個人的に思います。
西井:自分を変革してでもありたい未来や、あるべき姿への努力をするべきだということですね。
中俣:仕事には、向き、不向きはあると思われていますが、本来はやりたいか、やりたくないかです。個人的には仕事に適合できない人はいないと思っています。昨今の就職論は、自己分析に寄りすぎているように感じます。過去の自分だけ振り返っても意味が無くて、これからの自分をどう創っていきたいか。それが重要だと思います。
西井:世の中で広く「自己分析」と言われている意味が自分から見たジブンに限られ過ぎています。教室でも、社会やそのほか同世代などさまざまな視点に立って行われるべきだと説いていて、複数の企業に対して同じ表現ではいけないので、社会や企業とつなぐためにカスタマイズするべきだと思っています。
笹木:この本で紹介しているのは、自分と社会のつながり方についてで、そこにはいろんな可能性やつながり方があってもいいと思っています。
僕は、就活のやりかたで、よく「ワークじゃなくて、プレーしよう」と言うのですが、自分と社会をどうつなげていくかを楽しみながら、社会と向き合ってもらいたい。
中俣:楽しいですよね、就活。落ちるところは落ちるし、受かるところは受かる。
≫次ページ 「脊髄反射から逃れることで、個性は伸びる」へ続く
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