インターメスティックが運営するメガネブランド「Zoff」は7月3日、グローバルブランドアンバサダーの目黒蓮が出演する新テレビCM「Zoff meets 目黒蓮 SUNCUTGlasses2026」篇を順次放映開始した。訴求するのは、紫外線を100%カットするサングラス「SUNCUTGlasses」だ。サングラスをファッションアイテムにとどめず、目を紫外線から守る身近なアイケア用品として広げる狙いがある。
グローバルブランドアンバサダーの目黒蓮
日本でサングラスが普及しないワケ
Zoff広報の鈴木晴子氏は、日本ではサングラスが主にファッション用途のアイテムとして認識されてきたことが、日常的な着用習慣が広がりにくい一因だと見る。「目元が見えないことで威圧感を与えるのではないか」「職場や学校で着用しづらい」といった心理的・文化的なハードルもあるという。
実際、日本ではサングラスを日常的な紫外線対策として使う習慣は、海外と比べて限定的だ。
米国医師会発行の医学誌「Archives of Dermatology」(現・JAMA Dermatology)に掲載された東京の歩行者観察調査では、2010年8月、東京の銀座、浅草、渋谷、新宿、池袋で2338人を観察した結果、サングラスの着用率は男性8.5%、女性6.5%にとどまった。
同論文は、過去の屋外観察研究では豪州・メルボルンで36.2%、米ハワイ州ホノルルで33.0%がサングラスを着用していたと紹介している。日本人歩行者のサングラス使用率の低さについて、紫外線による目のダメージへの認知を高める必要性を示しているとも指摘した。
外国人も戸惑う日本のサングラス事情
紫外線は肌だけでなく、目にも影響を及ぼす。WHOは、紫外線の急性影響として角膜や結膜の炎症を挙げており、痛みを伴い、治療が必要になる場合があるとしている。
環境省の「紫外線環境保健マニュアル」でも、強い紫外線を浴びると、充血、異物感、流涙、強い眼痛などが起きると説明している。長期的には、白内障や翼状片との関連も指摘されており、目の紫外線対策は美容ではなく健康管理の一部といえる。
それでも日本でサングラスが広がりにくい背景には、機能への理解不足だけでなく、「かけるとどう見られるか」という社会的なハードルがある。サングラスは、紫外線対策の道具である前に、「気取って見える」「怖く見える」「怪しい」といった印象を持たれやすい。職場や学校、通勤・通学の場面では、なおさら着用しづらいと感じる人も少なくない。
海外の掲示板型SNS「Reddit」でも、日本でサングラスをかける人の少なさに戸惑う投稿が見られる。「なぜ日本のドライバーはサングラスをかけないのか」「サングラスはタブーなのか」といった疑問のほか、日本ではサングラスが「ヤクザや、一般的に怪しい人というイメージと結びついている」「誰もサングラスをかけていないようで、私がかけていると、かなり強い視線で睨まれる」といったコメントも見られた。
