フェイスブックは9日、Facebookの広告料金基準を改定し、1クリックごとに費用がかかる「コスト・パー・クリック(CPC)」方式でクリックの計測方法を変えると発表した。Webサイトへのアクセスや、アプリをインストールするリンクなどをクリックしたときのみ、カウントされるようになる。これまでは、「いいね!」ボタンや「シェア(共有)」「コメント」のクリックも数に入れていた。数週間以内に適用されるという。
「広告キャンペーンの特設サイトや、Eコマースサイトのアクセス数を増やしたい」といった目的にかなう料金基準になる。ひるがえせば従来は、実際にはアクセスがなくても、「いいね!」が押されると広告料金が発生していた、ということだ。サイトやアプリのリンクのほか、今後クリックとして数えるのは、「購入する」「予約する」など行動を促す「コール・トゥ・アクション」ボタンのクリック数、「外部サイトの動画」を再生するためのクリック、Facebook上のアプリやゲームを起動するためのクリックとなる。
カウントするクリックの種類が減ることから、フェイスブックは「1クリックを得るためにかかる広告料金(CPC)は上昇するだろう」とコメントした。同様に、Facebook利用者の画面上に広告が表示された回数(リーチ)に対する、クリック率(CTR)も「下がる見込み」とした。
この料金体系の変更は、広告売上に影を落とす可能性がある。ツイッターは昨年、今回のフェイスブック同様の料金体系を導入したが、売上の不振を招いた。同社は、2015年第1四半期(1~3月)の売上高が市場予測に届かなかった原因として「新たに導入したダイレクト・レスポンス広告が振るわないため」とし、さらに通期売上高予想も引き下げた。
ツイッターの15年第1四半期(1~3月)売上高は4億3600万ドル(約520億円)で、前年同期比74%増としたものの、市場予測4億4000万~5000万ドルよりも低かった。
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