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PR会社のベクトルがカヤックと提携して「ベヤック」をつくった理由

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PR会社のベクトルとコンテンツ開発会社のカヤックは5月13日、業務提携を行いチーム「ベヤック」を設立すると発表した。これまで様々な企業のPRを担い成果につなげてきたベクトルと、ユニークなコンテンツ開発で話題を集めてきたカヤックがなぜ提携にいたったのか、その狙いについてベクトル 執行役員 美濃部哲也氏と三浦純揮氏、カヤック 企画部・人事部 岩田慎吾氏に聞いた。
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――アパレルメーカーのタビオやクロスカンパニーの事業責任者を経て、ベクトルに3月から加わった美濃部さんが今回の仕掛人だと聞きました。ベクトルとカヤックで「ベヤック」を立ち上げた狙いは何でしょうか?

ベクトル 執行役員 美濃部哲也氏

ベクトル 執行役員 美濃部哲也氏

美濃部:かつてクライアント企業側の事業責任者としてプロジェクトを立ち上げた際にベクトルとカヤック、それぞれに仕事を依頼していました。コンテンツづくりはカヤック、そのコンテンツを広めるためにベクトルという具合に。ただ、事業責任者としては、2社それぞれに同じ話をするのは効率的ではないですし、それぞれの分野に実績のあるこの2社がコンテンツ制作から広げるところまでを一気通貫で行えれば、いっそうのケミストリーが生まれ相乗効果が期待できるとずっと思っていました。

そこで、ベクトル入社後に、かつてのビジネスパートナーであったカヤックのCEOである柳澤さんと話をしているうちに、とんとん拍子に話が進みました。

カヤック 企画部・人事部 岩田慎吾氏

カヤック 企画部・人事部 岩田慎吾氏

岩田:私たちカヤックは、面白いコンテンツをつくって、それをメディアに取り上げてもらうことは得意です。ただ、狙ってこのメディアに載せたいというノウハウは持っていませんでした。最近はお客さんからコンテンツの制作だけでなく、プロモーションの領域もお願いしたいという相談が増えています。コンテンツのプロとしてカヤックに相談してくれているのに、ある領域しかできないというのはかっこ悪い。他社と組むことで、僕らの強みを最大化できるのであれば、積極的に提携していきたいと思っていたところでした。

――相思相愛だったのですね。すでに両社によるプロジェクトはスタートしているのでしょうか。

ベクトル マーケティング部 三浦純揮氏

ベクトル マーケティング部 三浦純揮氏

三浦:毎日どこかで打ち合わせをしています。案件として動いているものは、現在30件ほどあり、毎週10本以上打ち合わせをしています。ベクトルグループのアンティル、プラチナム、イニシャル、それぞれから代表者が出て、案件の吸い上げと進行管理をしています。案件獲得はベクトル、カヤックどちらからというのは決まってなく、お互いに声を掛けたり、一緒に新規案件を取りに行ったりしています。

岩田:提携前よりも、実際にプロジェクトが進むなかで、その効果を実感しています。「ベヤック」のリリースからも数件の新規依頼があり、すでに企画を詰める段階に入っているものもあります。

美濃部:広告会社様からのお声掛けもあって、今後はどんどん一緒にやっていきたいと思っています。絶賛募集中です(笑)。一緒に、最先端のPRが仕掛けられるはず。

次ページ 「ベヤックと組むことで、新しいPRができる?」に続く

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