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住友生命、「未来を築く10年」に向け新ブランド戦略を始動

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住友生命CI戦略

住友生命保険は6月1日、新たなコーポレートブランド戦略を発表した。競争が激化する生命保険業界において同社が目指すべき方向をいま一度明確化し、他社との差別化を図っていくことが目的。

同社は2010年代を「未来を築く10年」と位置づけ、社外=顧客に向けたアウターブランディングと、社内向けのインナーブランディングの両面からの変革を目指して、営業社員の顧客向けコンサルティング力の強化や、顧客にとって価値ある商品の開発など「4つの先進価値」をビジョンに掲げた。

顧客向けには、これまで以上にコンサルティング重視の営業活動を推進していくほか、新規開拓が中心だった従来の営業スタイルを刷新、既存顧客をより重視し、定期的にコンタクトをとるなどして関係性を築くことに注力する。そういった対外的取り組みの基盤となるのは社員一人ひとりの意識であるとして、社内向けには「使命感醸成システム」を教育体系に組み込むなど、各人に「お客さま第一主義」の意識を徹底的に浸透させていく。

都内で1日開いた発表会に登壇した佐藤義雄社長は「これらは、生命保険業界大手としては当たり前の取り組みばかり。しかし、これらの『徹底度』で他社に差をつけ、業界内で突き抜けていきたい」と話した。

これらの指針を、ブランドメッセージ「あなたの未来を強くする」に込め、CI(コーポレート・アイデンティティー)は「未来へ羽ばたく翼」をイメージした躍動的なデザインに一新した。コーポレートスローガンは岩崎俊一氏、ロゴはタテルデザイン クリエイティブディレクターの斎藤多聞氏が手掛けた。

CIの変更は、1984年以来26年ぶり。これまで各社員が名刺にCIを記載する際は、レイアウトが各人によってばらばらで、顧客にとってはイメージの分散を招き、対内的には意思統一の妨げになっていた。今後は全社員が新しいCIを統一されたレイアウトで使用することで、社内外に新ブランドを強く印象付けるとともに、変革に向けた社員の意識統一を図る。

広告制作においては、イメージキャラクターに、人気アイドルグループ・嵐のメンバーである相葉雅紀と女優の北川景子を新たに起用。3日に放映開始する特別版のテレビCMなどをはじめ、新ブランドのスタートを強く打ち出していく。