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六本木ヒルズに、木造仮設住宅が出現

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展示される木造仮設住宅。会場では実際に中に入って、空間や木の感触を体験できる。また、マルシェ・食堂および絵馬の販売の収益はすべて、「LIFE311」に寄付される

7月29日、東京の真ん中、六本木ヒルズアリーナに、岩手県住田町に建築中の木造仮設住宅が出現する。

これは森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」が進めている被災地の木造仮設住宅の支援プロジェクト「LIFE311」の一環として行われるもの。このプロジェクトは、被災地に“「働」を生み、「住」をつくり、そして失われた「LIFE」を再生”することが目的。

被災地周辺の地域産材を活用した木造仮設住宅を、被災地に暮らす人たちとともに作り、東北の森のリソースを活用しながら、被災地に新しい雇用を生み出そうという考えだ。現在、「more trees」では津波被災地である陸前高田市、大船渡市の隣接自治体である岩手県住田町と共に、このプロジェクトを進めている。

住田町は「森林・林業 日本一」を目指す自治体で、FSC(森林認証)も取得し、昨年から既に木造仮設住宅の構想を持っていたなど、仮設住宅建設にあたっての条件が整っていたこと。また、行政機能が震災前と変わらない近隣自治体と協働し、再び地震が来ても安全な地域に建設したいという考えから、建設地として選ばれた。

このプロジェクトを知ってもらい、復興支援につなげる寄付を募ることを目的に、今回「more trees」が提案し、六本木ヒルズの協力を得て、イベント開催へとつながった。

31日までの3日間の開催期間中、木造仮設住宅の展示以外にも、さまざまな催しが行われる。岩手県の地ビール、県野菜、地鶏などの特産品のマルシェと食堂がオープン。また、打ち水用の桶づくりのワークショップと打ち水体験、グリーンツーリズムの紹介のほか、「more trees」の森で間伐されたヒノキ材を使った絵馬を販売する。

また29日より、六本木ヒルズのルイ・ヴィトンでは、写真家・瀧本幹也氏の「LOUIS VUITTON FOREST PHOTO EXHIBITION」も開催される。こちらはルイ・ヴィトン ジャパンと「more trees」の協業でつくられた「ルイ・ヴィトンの森」を1年間に渡り、撮影したもので、その間伐材を使用した紙で制作された写真集「LOUIS VUITTON FOREST」も発売される。

【期間】
7月29日(金) 12:00-20:00
30日(土) 11:00-20:00
31日(日) 11:00-17:00
【場所】 六本木ヒルズ アリーナ