文:売れるネット広告社 代表取締役社長 加藤公一レオ氏
インターネット上でモノを売る際、ランディングページを作り、ユーザーの興味を引きつける必要がある。九州で一貫してダイレクトマーケティング型ネット広告に従事する、売れるネット広告社の加藤公一レオ氏が良いと考えるランディングページを紹介してもらい、その良さを客観的に解説してもらう。
第2回は、ネット広告からの誘引先としてランディングページが必要な理由を解説する。
(ここでは、販促会議2011年12月号に掲載している第2回の全文を掲載します)
ネット広告から「本サイト」へ誘導するから失敗している
新日本製薬「ラフィネ スキンケアファンデーション」
まず、ネット広告をやる場合、絶対にやってはいけないことは、広告から「本サイト」に誘導することである。
いまだにネット広告から「本サイト」の“トップページ”に誘導している広告主をたまに見かけるが、これでは消費者が特定の商品を求めて広告をクリックしたのにもかかわらず、到達したページで改めてその商品を探さなくてはならなくなる。これはネット広告を出稿する際ご法度で、最悪のパターンである。これではコンバージョンは上がらない。
また、ちょっと進んだ広告主の多くは、ネット広告から「本サイト」の“商品ページ”に誘導している。トップページへ誘導するよりは良いが、それでもコンバージョン率はイマイチだ。なぜなら、商品ページではほとんどの場合、サイドバーでほかの商品も羅列しているからである。「あわよくばほかの商品も買ってくれる」と思うかもしれないが、例えば“商品A”でネット広告を打った場合、ズバリ99%のお客さまはその“商品A”しか買わない。商品B や商品C を買うことはまずない。
むしろ、ほかのページに遷移が可能となっていることがコンバージョン率低下につながってしまうのだ。選択肢が多いほど、お客さまは迷ってしまう。
また、邪魔なのはほかの商品の羅列だけではない。本サイトというものには、会社概要だったり、社長のあいさつだったり、採用情報だったり、IR 情報だったり、商品を買おうとしているお客さまにとっては、不必要な情報があったりする。そもそも「本サイト」というものは、リピーターやSEO対策などを意識したサイトで、ほとんどの場合“カタログ型”になり、淡々と商品紹介をするだけの構成になっている。これでは広告から来たお客さまをコンバージョンさせることはできない。
オフラインの世界でも、カタログの商品説明ページをそのまま広告にはしないのではないだろうか。
(次ページへ続く)
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