優れた表現活動に贈られる第4回伊丹十三賞(ITM伊丹記念財団主催)は、アートディレクター、コミュニケーションディレクターの森本千絵さんに決定。19日に贈呈式が行われた。
デザイナー、イラストレーター、俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長、映画監督……さまざまな分野で才能を発揮し続けた伊丹十三氏。この賞は氏の遺業を記念し、創設されたもので、氏が才能を発揮した分野において、優秀な実績をあげた人に贈られる。これまでに糸井重里氏、タモリ氏、内田樹氏が受賞している。
森本さんの授賞理由は「子どもから大人まで、わかりやすく楽しく、こころの奥にまで届く独自の世界観と、ジャンルを問わない作品の可能性にたいし」。選考委員は、映画監督・周防正行氏、建築家・中村好文氏、エッセイスト・平松洋子氏、イラストレーター、装丁デザイナー、エッセイスト、マンガ家の南伸坊氏。授賞式当日は中村氏が当日書きあげたという巻物の祝辞を読み上げた。
森本さんは授賞にあたり、次のようにスピーチした。「本日は超うれしい賞をありがとうございます。これまでたくさんのことをさせてもらったのは、これまでたくさんの出会いがあったから。これからまたたくさんの人に出会うことで、自分では想像したことがないことをやるんじゃないかなと思ったりしています。この賞は人間・森本千絵としてめちゃくちゃうれしいです」。
森本さんは最近、九州・到津の森公園の10周年ロゴや案内板のデザイン、長岡市のシティーホールプラザアオーレ長岡のロゴやコミュニケーションなどを手掛けている。
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