コラム

若手起業家、世界一周へ

ガラパゴス化した日本のスーパーマーケット

share

僕は現在、台湾(中華民国)にきています。ここで51カ国目となります。
ついに来るところまで来たなぁという感覚です。あと約1カ月で日本に帰国するのですが、アジアにきて色々とまた考えさせられることも増えてきました。

東アジア。タイから東は日系企業の存在感が強く、ショッピングモールやスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどでも日系企業の商品を見かけることが出来ます。日本で有名なフランチャイズ店も見かけます。
バングラデシュからタイのバンコクに入った時に、僕は日系企業の存在感に驚きました。

なぜ、驚いたかというと、要は東アジアに入る前までは残念ながら一般消費者目線で日本の商品に触れることがほとんど無かったからです。僕の旅の趣味は博物館に訪れることではなく、地元の人が行くようなスーパーマーケットや市場、ショッピングモールに訪れることです。他の地域ではそのような場所において日系企業の存在感をほとんど感じることができなかったんですね。一部地域では見掛けなかったりしますが、ヤクルト、味の素、日清食品、キッコーマンあたりはお見事だなぁと思っています。彼らの商品は世界のいろんな場所で見かけることができます。
(もちろん、自動車や家電などは奮闘しています)

ですが、例えば日本や東アジアでは存在感のある花王やライオンなどのメーカーの商品は一切見かけることがありませんでした。ポカリスエットも東アジア以外ではほぼ見掛けることはありません。(ドバイにはポカリスエットもオロナミンCもありましたが他の中東諸国では見掛けませんでした)

日系企業は東アジアでは強い存在感を持っています。
しかし、タイから西のバングラデシュ、インド、中東、ヨーロッパ、アフリカ、中南米などでは存在感が…。
そんな中でも世界のどこのスーパーマーケットにいっても存在しているのがP&Gであり、ユニリーバであり、ネスレやダノンやマース、コカ・コーラなどの欧米企業だったりします。アフリカのスラム街でも、インドの田舎でも取り扱われている彼らは本当にお見事としか言いようがないです。
どこかの国のスーパーマーケットに行って、そこで売られている見掛けたことのないブランドの洗剤があったらウラをみてみましょう。恐らくユニリーバかP&Gの名前があるはずです。そこには花王やライオンの名前は残念ながらありません。

ケニアのスラム街で売られていたマーガリンのBLUE BANDはユニリーバ社。

グアテマラで売っているパンテーン。パンテーンは本当に世界中どこでも買え る。僕が日本で愛用していたスーパーマイルドシャンプーは買えない…。

僕がブラジルにいた時に仲良くなったクリエイティブエージェンシーで働くブラジル人が、いつか日本に行くことを楽しみにしていました。そして、日本にきたらスーパーマーケットに行きたいんだと語っていました。
「なぜ?」と尋ねると、
「日本にしか売っていなくて、高いクオリティの商品が沢山あるってきいているから楽しみなんだ!」
彼は何気なく発言した一言だったのですが、僕にはグサッと刺さりました…。
ああ、日本のスーパーマーケットで売られている商品達もガラパゴス化しているんだなと気づきました。
誰も花王やライオンのことは知りません。僕は日本のアイスクリームやお菓子なども世界最高レベルに美味しいと思うのですが、世界中の多くの人は存在すら知りません。…とても切なくなりました。
(ビックリマンチョコを世界対応にアレンジしたら売れるんじゃないかと妄想する自分がいます)

ただ、哀しい話ばかりでもないなと思っています。
最近はセブン-イレブンやローソン、ファミリマートなどの日系コンビニエンスストアが海外展開に躍起になっています。東アジアでは凄い勢いで展開が進んでいるでしょう。そのまま販路となるコンビニが東アジアを飛び出て、インドなどの他国や中東など広がっていくことで他の日系企業も海外進出しやすくなるのではないかとも思っていますし、むしろ他のコンビニでは扱っていない高いクオリティの商品が並ぶという強みを日本のコンビニは持てるのではないでしょうか?(ただし、色々と規制があるので現実的にはそう簡単にはいかないと思われますが)

ひとりの日本人として、日本で愛されている商品ブランドが世界の何処ででも買えるような日が来て、
それが多くの人達に愛されるブランドになることを願ってやみません。
(とりあえず、ビックリマンチョコの忍者版をつくってフランスで売りだしてみるのはいかがでしょうか?)

東アジア以外の国にあまり行ったことがないという人は是非、次の出張や旅行の機会で訪れた国のスーパーマーケットに立ち寄ってみて、棚に並ぶ商品を眺めてみて下さい。

太田英基「若手起業家、世界一周へ」バックナンバー

もっと読む
第76回 「リアルタイム翻訳機が開発されれば語学力は要らないのか」はこちら

Follow Us