フィリピンの日本語情報誌のプライマーの記事にて、JTの方のインタビューがあったのですが、
その中でフィリピン国内のタバコ市場の実に67%がタバコ1本売りであるという大変興味深い話が出ていました。
ケニアで小売店で売られているタバコたち(サファリというネーミング!)
…と言っても、日本にいる皆さんには「タバコ1本売り?なにそれ?」という感覚だと思います。
タバコ1本売りというのは文字通りですが、タバコを1本単位でバラ売りしているんですね。
20本の箱を丸ごと購入する余裕がない低所得者層の人でも、手軽にタバコを購入することができるというのがポイントです。その他、タバコとライターを持ち歩くのが面倒という人にもタバコ1本売りは利用されているようです。
フィリピンで売られていたマルボロライトのハーフパック
通常、フィリピンではタバコは銘柄にもよりますが、だいたい1箱70円~80円ぐらいで購入可能です。
つまり、タバコ1本が約4円となります。日本に比べると安いですね。
それに少しの利益を加えた金額にてタバコ1本販売をしているのです。
サリサリストアと呼ばれる街角にある小さな小売店での販売はもちろん、フィリピン人が路上商人として街中を歩いて販売していたりもします。
フィリピンのサリサリストア。治安配慮のため、鉄格子でガードされている店舗が多い
フィリピンだけではなく、他国でもこういった商売は見かけることが出来ます。
ただ、まさかフィリピンのタバコ販売の67%がタバコ1本売り商法だとは想像以上でした…。
シャンプー、洗剤、味の素なんかもそうですが、小さなパックでバラ売りにできたり、最低価格が低所得でも手が届くというのは重要なポイントなのでしょう。とある国では乾電池も1本単位で売っていましたし、薬なども錠剤1個単位で購入可能でした。単価1-2円キャンディの1個売りもよく色んな国で見掛けますし、インドではロッテのチョコパイも箱から取り出して1個単位で売ってくれました。
フィリピンのスーパーにて、味の素の小分けパック
なかなか日本では見かけることができないものばかりですが、
海外でタバコの1本売りを見かけたら、愛煙家の方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
太田英基「若手起業家、世界一周へ」バックナンバー
- 第73回 世界に出遅れている日本のインターネット選挙活動(5/18)
- 第72回 日本に興味を持つ外国人と、韓国に興味を持つ外国人(5/11)
- 第71回 コンドームレストランを訪ねてみた(4/27)
- 第70回 なぜ、海外の日本食レストランは日本語を誤るのか(4/20)
- 第69回 インドネシアのコンビニはちょっと違う(4/13)
- 第68回 格安航空エアアジアが始めた格安ホテルの“TUNE HOTEL”に泊まってみた。(4/6)
- 第67回 フィリピンの0歳児がフェイスブックを始めたらしい(3/30)
- 第66回 あのアングリーバードの収益源って…もしかして?(3/23)
もっと読む
新着CM
-
販売促進
ファッションとフィットネスの融合空間 表参道ヒルズにLÝFT GÝMオープン
-
AD
販促コンペ事務局
販促コンペ応募受付中!あなたの企画を企業が直接審査します!
-
広告ビジネス・メディア
博報堂DYMP、ChatGPTを活用した広告・メディア効果シミュレーションを研究
-
広報
ジャニーズ問題、広告主はどう向き合うべきか タレント事務所の不祥事とジレンマ
-
AD
マーケティング
能力やセンスを活かした商品開発に、「思考の引き出し」を広げる取り組みを実施
-
クリエイティブ
The One Show 2023部門賞を紹介【前篇】 2部門受賞は「Morni...
-
クリエイティブ
バスケがしたくなる屋外広告 バスケW杯開催100日前にあわせて掲出
-
クリエイティブ
クボタ「KUBOTA FUTURE CUBE」に最高賞 日本BtoB広告賞発表
-
特集
人の移動が活性化する春!最新・屋外・交通(OOH)メディア活用術