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史上もっともエコな五輪目指し、ロンドン五輪聖火リレーがスタート

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michaeljohnson

ストーンヘンジの前に立つ五輪金メダリストのマイケル・ジョンソンさん

いよいよ7月27日に迫ったロンドン・オリンピック。12日の未明には、英国南西部の巨石遺跡群ストーンヘンジに聖火が運ばれた。走者は陸上男子の五輪金メダリストで400メートルの世界記録保持者、マイケル・ジョンソンさん(44)。朝日に染まる巨石群の幻想的で荘厳な光景の映像が多く人を魅了した。聖火は20日にロンドン入りし、27日の開会式で五輪スタジアムの聖火台に点火される。

ロンドン・オリンピックは「史上最もエコなオリンピック」を目指し、様々なエコアクションが予定されている。会場で使用される電気の2割を再生可能エネルギーでまかなう、建物の資材にリサイクル材を使用し、五輪終了後もリユース・リサイクルに努める。また、生物多様性や水の使用にも配慮するなど、オリンピック実行委員会(Olympic Delivery Authority)では12のコミットメントを掲げて取組む。

ISO20121

ISO20121のパンフレット

このエコなオリンピックをマネジメントするうえでベースとなっているのが、今年6月15日に発行された新たなISO規格ISO20121(イベント・サステナビリティマネジメントマネジメントシステム)だ。ISO20121の原案となったBS8901は、2012年に開催されるロンドン・オリンピックを行う上で、環境・社会・経済のバランスが取れた大会として運営するために2007年に策定された。その元になったのは、BSI(英国規格協会)が策定したBS8901だ。

かねてから国際的なイベントの環境負荷が環境団体などから問題視されているなかで、できるだけ環境負荷を抑えたイベントを設計できるようにつくられている。ロックのコンサートから、国際的なスポーツの祭典まで、大企業から中小企業やコミュニティのイベントまで、幅広いイベントに対応できるガイドラインとなっている。

イベントは、多くの人を啓発する機会としても重要である。主催者、運営企業、労働者、資材のサプライヤー、参加者、観覧客、行政、コミュニティなど、イベントに関わる多様な人々がイベントを通じて環境配慮になんらかのかたちで参加することで、世界中で持続可能な取組みが加速することに期待が寄せられる。

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『環境会議』『人間会議』は2000年の創刊以来、「社会貢献クラス」を目指すすべての人に役だつ情報発信を行っています。企業が信頼を得るために欠かせないCSRの本質を環境と哲学の二つの視座からわかりやすくお届けします。企業の経営層、環境・CSR部門、経営企画室をはじめ、環境や哲学・倫理に関わる学識者やNGO・NPOといったさまざまな分野で社会貢献を考える方々のコミュニケーション・プラットフォームとなっています。
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