地域の祭りや防災訓練、運動会など、“地域活動への参加”が入居条件となる学生マンションが今月末、東京都千代田区神田淡路町に誕生する。これは、同エリアの再開発(淡路町二丁目西部地区市街地再開発)の一環として取り組まれるもので、旧千代田区立淡路小の跡地を中心に4月にオープンする複合施設「ワテラス」の14、15階部分に位置する36戸のマンション。入居者の募集は昨年2回に分けて行い、すでに決定している。若者の減少や高齢化が進む地域の新しいまちづくりの形として地元住民らは期待を寄せる。
アイデアの発案は地元住民。神田淡路地域は、1993年、児童数の減少により地域コミュニティの核であった淡路小学校が芳林小学校と統合となったほか、千代田区内でも特に高齢化が深刻な地域であることから、かねてより若年層の呼び込みが課題だった。再開発に向けた地域住民や学校・行政関係者などの話し合いの中でも、「地域に居住する学生がいてくれたらまちが元気になる」「学生にはこの地域の媒介となり、活躍してほしい」という地元の願いが多く聞かれたという。
同マンションは、地域活動に積極的に参加する仕組みとして、機会の提供と活動に対するポイント制度を導入するユニークな試みが特徴。入居者の義務は、地元の祭り、運動会、年末の「火の用心」の夜警の3つのどれかに参加すること。防災訓練への参加は必須だ。
さらに、地域活動への参加をポイント化し、年間12ポイントに達しなければ1年ごとの契約延長ができない(美化活動などを1日を行うと1ポイント、3カ月間の地域情報誌編集は10ポイントなど)。安田不動産が所有および賃貸し、運営を一般社団法人淡路エリアマネジメントが行う。
マンション入居者は、定員の倍近い69人が集まり、再開発組合や地元住民、運営事務局らによる面談を経て36人が決定した。相場より2~3割程度安い、7万5000円(家賃と管理費込)で最長3年間、“神田の若者”となる。
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