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ACジャパンCM学生賞、グランプリは東京工芸大学

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ACstudents

グランプリを受賞した東京工芸大学の制作チーム。

3月27日、東京・汐留 電通ホールにて第9回ACジャパンCM学生賞の表彰式が開催された。

同賞は広告制作を通して、公共広告への理解を深め、また社会に主体的に関わる「公」の意識を育むことを目的に、開催され、今回で9回目を迎える。公共問題をテーマにACジャパン正会員の大学・大学院・専門学校・学習塾の学生が企画・制作した未発表のオリジナル作品を募集するもので、本年度は全国25の学校から132点の応募があった。

グランプリに輝いたのは、村田貴紀さんを代表とする東京工芸大学の学生制作による「ながらスマホ二宮金次郎」。スマートフォンの普及により問題視されている“ながらスマホ”の危なさを、「桃太郎」「二宮金次郎」の物語をもじって表現した作品。企画に4カ月近く費やしせたという。「予算がないので、アイデアをしっかりと考え、友達、先生、先輩、後輩など周りの人たちの協力を得て完成させた」(村田さん)。審査会では「シンプルで素直に笑える、学生らしい」作品との評価を得た。

選考委員長を務めた石井利始氏は「例えばお年寄りが電車に乗ったら席をゆずる。頭で正しいとわかっていても、実際にはできないことが少なくない。そこに公共広告のヒントがあるのではないかと思う。参加した学生の皆さんは正しいことを命令調に押し付けるのではなく、“なぜいけないのか”“なぜよいのか”という意識でユーモアややさしさをもって制作している。その気持ちや思いをこれからも思い出してもらい、世の中にどう語りかけ、どう伝えていけばよいのかを考えてほしい」と話した。

グランプリ受賞作品は、2013年7月1日から1年間、BS民放8局で放映される予定。

受賞作品

グランプリ
ながらスマホ二宮金次郎(東京工芸大学)

準グランプリBS民放賞
子どものこころをダブルクリック(文星芸術大学)

最優秀テーマ賞
乗車試験(同志社女子大学)

最優秀アイデア賞
スシートベルト(名古屋学芸大学)

最優秀コピー賞
その節電はいりません(日本大学芸術学部)

最優秀表現技術賞
きみの「たすけて」を待っているよ。(武蔵大学)

優秀賞
ゴミを片付けろ!(京都精華大学)
マナーブレイカー(東京藝術大学)
愛の全力疾走(武蔵野美術大学)
拾われる前に捨てよう!(武蔵野美術大学)
席取り篇(城西国際大学)
ゴミの大冒険(東京デザイナー学院)
自己チュー運転(京都精華大学)
同じスーツ(東京藝術大学)
流行に流される人(東京藝術大学)
もう逃げない(東海大学文学部)