厳選された優良事例を「アイデア」「インサイト」「成功要因」の要素に分解し、血肉化する

広告界の今を映す「鏡」としてのカンヌライオンズ
広告という概念は大きな転換期を迎えています。デジタルテクノロジーが発展を遂げる一方で、低予算・短期間で成果を求められ、その成果が、クライアントのビジネスゴールに対してどう貢献したのか厳しく評価されるようになりました。その為、広告クリエイティブも、広告表現そのものではなく課題解決のために、どう機能したかが問われるようになりました。カンヌライオンズもこうした潮流に沿い、広告表現の品評会から、ビジネス課題を解決するソリューションをクリエイティブと捉える博覧会へと、実体が変わりつつあります。

なんとなく抱いている感覚や意見を、一度腰をすえて言語化
プレゼン勝率の高いチームほど、カンヌの受賞作を研修に活用しています。ただ、Webサイトを見たり、レポートを聞くだけではなく、一度、自らの頭で企画の要素に分解し、きちんと理解することで実務に応用できるようになるからです。講座では、実務に活かせる厳選事例の裏側を学んでいきます。

　

本講座で学ぶこと

既存メディアやツールを活かしエモーションを産み出す新しいアイデア

デジタルとリアルの融合はさらに進化しています。今年前半の海外広告賞ではテクノロジーと既存メディアやツールを組み合わせた作品に注目が集まりました。等身大の情報発信が求められる現代ならではの、生活者の日常に入り込み、エモーションを産み出すアイデアが根幹にあることがこれまでのキャンペーンとの違いです。こうした作品は既存のメディアやツールも活用の仕方を工夫することでまだまだ成果を高められることを示しています。本講座ではそうした受賞作品やショートリストとその裏側を紹介します。

厳選された作品を エレメントに分解し、発見やアイデアを言語化

いざという時に「どこかで見たような企画」になってしまう。予算感が大き過ぎて自社では使えないと感じる。カンヌの作品が企画の質を高めることに繋がるかどうかは吸収の仕方次第です。特に2010年以降は本質的な課題を解決しているかという視点が重視されているため、分解したエレメントを理解することがアイデアの引き出しを増やし、スキルを高めることに繋がります。そこで本講座では今年の審査員が「ビッグアイデアは何か？」「生活者のどんなインサイトをどのように突き動かしたのか？」「この作品の一番のウリはなにか？なんで受賞したのか？」などのエレメントを整理して、言語化することにより、明日からの企画に活かします。

公式サイトからは読み取れないクライアントならではの視点を解説

課題解決の視点を重視した審査が行われる中で、突き抜けているアイデアやクリエイティブに対するクライアントの視点を学びます。提案する側は絶賛する作品であったとしても、それはクライントが予算を組みたいと思える作品とは限りません。そのため、アイデアやクリエイティブが尖っている作品ほど、KPIをどう設定しているのかや社内をどう説得しているのかという疑問はつきません。そこで本講座では今年のカンヌに参加した現役のクライアント担当者を講師に招き、クライアントならではの注目作品や作品ではない観点からのカンヌライオンズの活用を学びます。

60周年を迎えたカンヌを解説する豪華講師陣

「最新カンヌセミナー」では各部門の審査員に加え、受賞歴も豊富で10年カンヌを見続けてきた「ウォッチャー」、そして広告会社とは異なる視点でカンヌを見ているクライアント、以上3つの視点から今年のカンヌライオンズを解説します。斬新なアイデアや洗練されたクリエイティブでモチベーションを上げるだけでなく、それらと効果をつなぐキャンペーンの裏側まで学びます。

『最新カンヌセミナー2013』開催概要

開講日：2013年08月27日（火）
講義時間：9:30～18:20
定　員：60名（定員になり次第締め切りとさせていただきます）
講義回数：1日集中
開催場所：東京・南青山
受講価格：¥ 48,000