WEB・デジタルマーケティングの効果を最大化する秘訣とは?(1)――アドビ システムズ、アライドアーキテクツ、エムティーアイ

宣伝会議は6月5日、都内で「宣伝会議インターネットフォーラム2013」を開催しました。WEB・デジタルテクノロジーの発展と、それに伴って大きく変わりつつあるメディア環境や消費者行動を捉え、企業コミュニケーションの未来と、そこでのデジタルの活用可能性を探る同イベント。「生活者とともにつくる企業・商品のストーリー~デジタルが近づける企業と生活者~」をテーマに、企業のデジタルマーケティングの最先端を捉える約40の講演が行われました。こちらでは、その全講演のレポートをご紹介します。


P1 アドビ システムズ「データをもとに、小さなPDCAを高速回転」
P2 アライドアーキテクツ「ブランド=顧客体験のすべて」
P3 エムティーアイ「小さな仮説が行動のエンジンとなる」

データをもとに、小さなPDCAを高速回転


講演者:国和徳之(アドビ システムズ マーケティング本部 デジタルマーケティング マーケティングマネージャー)

アドビ システムズ

アドビ システムズ マーケティング本部の国和徳之氏は、デジタルマーケティングの施策を検討する際、裏付けとなるデータの重要性を強調した。

同社調査によると、キャンペーンやプロモーションなどを行う時、86%の企業がデータや具体的な指標に基づかず、直感的に戦略・施策を決定していると回答。分析を最適化に活用している企業は40%に留まったという。その原因には、時間がない、データをどう使って改善につなげたらいいのかが分からないことに加え、上司や他部門などの理解と協力がなかなか得られないことなどがあるようだ。

国和氏は、同社のデジタルマーケティングサービス「Adobe Marketing Cloud」とコンサルティングサービスのノウハウによる、課題解決法について解説。「分析を改善につなげるための仮説を持つことがポイント。ビジネス要件からひも解けば、達成すべきKPIが見えてくる。仮説をテストし、検証すれば、成功へと近づける。失敗も経験値」(国和氏)。

顧客行動データを活用することで、機会や課題が浮き彫りになる。つまり、仮説の良否は顧客が教えてくれるわけだ。また改善策をテストしなければ、良かれと思った仮説が悪化を招くかもしれない。そうして得られた効果や反応などを、次なる施策に活かして改善を重ね、分析→仮説→テストと繰り返していくことが重要だという。「データに基づいて効果が見込める仮説を立て、小さなPDCAを高速に回転させるのが、成功への近道」と話した。

アドビ システムズの詳細情報はこちらでもご覧いただけます→
・いま必要なのは、マーケターの意識変革 「マーケティング部門をリ・ポジショニングしよう!」

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宣伝会議 インターネットフォーラム事務局 2013
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