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I.C.Eが見たスパイクスアジア2013レポート(第3回)

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アジア、そして世界へ!
Spikes Asiaで見えた僕たちの未来

こんにちは!
エイド・ディーシーシーの富永ユキヒロです。ワン・トゥー・テン・デザインの久保さん、ソニックジャムの福田さんに続いて、今回はエイドの富永がお送りします。

Spikes Asia 2013も、今日17日が3日目の最終日。今日は天気も良く、こんな日はプールに入りたい衝動に駆られますが、ぐっと堪えて、Spikes Asia 2013のモーレツに寒い会場でこの原稿を書いております。ちなみに会場内はよく冷えています、ご来場の方はセーターをお忘れなく!

その会場も、今は最終Winnerの発表を待つばかりですが、執筆時点では未発表なので、結果についてはSpikes Asia 2013のサイトをご覧ください!

さて、今回のSpikes Asia 2013には、一般社団法人インタラクティブ・コミュニケーション・エキスパーツ、通称I.C.E(アイス)から、ソニックジャム、ワン・トゥー・テン・デザインとの3社共同でブース出展しました。まず、あらためてI.C.Eの簡単なご紹介と、今回この3社で出展する事になった経緯をご説明したいと思います。

I.C.Eとは、昨年の10月にインタラクティブ業界全体の発展を目的として設立した業界団体です。現在、9社が実行委員となり様々な取り組みを始めているところです。

今回の出展は、上記取り組みの中の一つとして日本のデジタル領域でのクオリティの高さを海外に向けて発信する為に、I.C.Eメンバーの中から、既にシンガポールに支社を置く3社(1-10、SONICJAM、AID-DCC)が中心となり出展する運びとなりました。

このような大規模な広告祭に、日本の(広告代理店ではなく)制作プロダクションがブース出展する事は恐らく初めてではないかと思います。


モニターではI.C.E各社の実績をムービーに短くまとめ、日本のデジタルクリエイティビティの多様さをアピール。

僕は、特に日本のデジタル領域でのクオリティの高さには世界を圧倒するだけの強みがあると思っており、そのためにはアピールの場が必要だとかねがね考えていました。

今回出展することで、この思いをちゃんと表現して「日本にはこんなにデキる制作プロダクションがいるぞ!」ということを多くの方々に向けて発信し、同時にこの機会に、海外市場に向けてのビジネスの足がかりという、より具体的な意義も持たせたようと思ったわけですが、その点で言うと今回はまずまずの及第点がとれたのではないかと感じています。

というのも、どこから聞きつけたのか、既に会期前にも海外の他の参加企業から「当日現地で打合わせをしたい」とコンタクトがあるなど好感触。ブーススペースも、角地という好立地に出展することができたため、前からも横からも間口を広く開けてブースを見せることができ、すでに3社やI.C.E加盟会社を知っている人にも、まだ日本の制作プロダクションについて知らなかったという人にも数多く接触できました。

僕は数年前から、Spikes AsiaやCannes Lionsの会場に足を運んでいますが、今回ほど多くの方々と名刺交換やビジネスのお話をさせていただいたのは初めてでした。また3社が共同で出展することで、各々のカラーが出せたので、日本のデジタルクリエイティビティの強みに加えて、多様性もしっかりアピールできたのではないかと思います。


事前に詳細な打ち合わせをしていないにも関わらず、3社それぞれが似通ることなく作成されたパンフレット。個性が目をひいて、たくさん手に取ってもらうことができた。

 


出展した3社のロゴを配したペットボトルウォーター。

今回はじめてブース出展という形で参加したことで、日本の制作プロダクションが海外市場に打って出るだけのアビリティの高さを確認することができました。次の機会には来場者にもっと体験・参加してもらえるデモンストレーションやインスタレーションを紹介するなど工夫が必要になるでしょうが、その際にも今回のように共同することでメリットを出せるでしょう。

今後、こうした業界内での横の繋がりを一層強化し、各社一丸となって日本のデジタル領域の強みを世界に向けて推し進めていくことに限りない可能性を見出しました。

何はともあれ「さぁこれからますます面白くなるぞ!」というのが僕の感想でした。


第1回はこちら!
第2回はこちら!

富永ユキヒロ
株式会社エイド・ディーシーシー Founder/CEO/Executive Producer。2012年よりシンガポール、ベトナムに新たな拠点を置き、AID-DCCとしてジャパン・クリエイティブをもってより大きくより多様なアジア地域市場に挑戦しようとしている。