2013年「クリスマス物価指数」キャンペーンで
米地銀のPNCフィナンシャル・サービシズは12月2日、同行が1984年から発表している「クリスマス物価指数」(Christmas Price Index)の一環で、3Dプリントしたおもちゃをプレゼントするキャンペーンを始めた。
「クリスマス物価指数」は、伝統的なクリスマスキャロル「クリスマスの12日間(The Twelve Days of Christmas)」に基づく。もとは17世紀イギリスの数え歌で、「梨の木にとまる1羽のヤマウズラ」「2羽のキジバト」始まり、「12人の太鼓たたき」まで、12日間毎日1種ずつ恋人にプレゼントするという内容。
PNCは、この歌のすべてを実際にプレゼントするにはいくらかかるのかを試算し、発表している。2013年度は12種の合算で約2万7400ドルかかり、前年比で7.7ポイント増。試算には、食費・医療費・運賃といった平均的米国人の支出のほか、住宅価格や国内宝石チェーンによる貴金属価格、最低労働賃金などを元にしている。
3Dプリントしたクリスマスキャロル「クリスマスの12日間」から、
3日目の“フランスの雌鳥(Frenchhen)”<写真左>と5日目の“金の指輪(Golden ring)”<写真右>
クリスマスシーズン向けの取り組みだが、今年まで30年間続けたことで、同行の代名詞的な経済指標となった。中高生向けに経済変動を教える教材としても用いられているという。
3Dプリントするおもちゃは、特設サイト上でパーツを自由に組み合わせ、「ヤマウズラ」など12種の贈り物を組み立てて応募すると、抽選でプレゼント。PNCはここ5年ほど、「クリスマス物価指数」と最新テクノロジーを組み合わせる取り組みを続けており、昨年は「Google マップ」を活用した。
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