新日本有限責任監査法人（東京都千代田区、理事長:加藤義孝）は、起業家表彰制度「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパン（EY Entrepreneur Of The Year Japan）」を発表した。2013年11月29日に開催したアワード・レセプションでは、日本代表をはじめとする各賞の受賞者が発表され、2013年度日本代表は、クロスカンパニーの石川康晴氏となった。

地元密着からグローバルまで社会貢献活動に積極的な企業が日本代表に

クロスカンパニーは、アパレル衣料品・バッグ・靴・時計・貴金属・その他雑貨の企画、製造、小売販売等を手がける岡山県の会社。

中国・内モンゴル自治区にあるホルチン砂漠にて緑化活動を行う「one tree」プロジェクトや岡山市清掃活動「庭園岡山エコクリーナーズ」を主催するなど、様々な社会貢献活動を積極的に展開している。こうした企業が起業家表彰を受けることで、国内外の起業家にポジティブな影響力を及ぼすことが期待される。

EY Entrepreneur Of The Year Japanは、日本の起業家を国際的なステージに輩出する起業家表彰制度で、今年で13年目を迎える。表彰カテゴリーは上場企業及び上場企業に準ずる企業を対象とした「ナショナル・アントロプレナー・オブ・ザ・イヤー（National Entrepreneur of the Year）」、創業2年以上の成長が期待される企業を対象とした「アクセレレーティング（Accelerating）」、スタートアップ段階の企業を対象とした「チャレンジング・スピリット（Challenging Spirit）」の計3部門で、その受賞者の中から日本代表が選出される。

日本代表は、毎年6月にモナコ公国モンテカルロで開催されるワールド・アントロプレナー・オブ・ザ・イヤー（WEOY）に、各国代表とともに参加する。さらに、参加起業家の中から”The best of best”として、その年の世界を代表する起業家ワールド・アントロプレナー・オブ・ザ・イヤーが選出・表彰される。

選考は審査委員長:椎名武雄氏、安達俊久氏（日本ベンチャーキャピタル協会会長）、金井一賴氏（日本ベンチャー学会会長）など、有識者により、①創造性・革新性、②優位性・成長性、③国際性などの審査基準に基づいて実施された。

大賞を受賞した石川氏は、次のように感想を述べた。

「このような賞を頂くことかでき、光栄です。これから日本のファッション業界を背負って行きたいと改めて感じました。2011年、中国に現地法人を作った際、「日本人が勝つためには現地に住むしかない」との思いから、現地でマンションを借り、2年間陣頭指揮を執りました。戦地に行った気持ちで大変な思いをしました。これから10年かけて世界一になり、売上高2兆円を目指して頑張っていきます」

また、審査委員長の椎名武雄氏は、総評で「今回エントリーされた方々を見て、日本の未来は心配することがないだろうと思いました。共通していたのは、若いころから『事業をやる!』という強い起業家精神を持っている人が多かったこと。

また、ネバーギブアップの精神があること。中には、大変な危機を乗り越え続けた方もいらっしゃいました。色々な苦労話を聞き、希望をもらうことができました。起業家は、明日の日本を支えてくれる存在。心から御礼を申し上げたいです」と述べた。

受賞者は次の通り。
EY Entrepreneur Of The Year 2013 Japan日本代表
石川康晴氏 クロスカンパニー代表取締役社長

ナショナル・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー部門

<ファイナリスト>
石川 康晴氏/クロスカンパニー代表取締役社長
谷口 義晴氏/日本セラミック代表取締役社長 兼 会長
藤尾 益雄氏/神明代表取締役社長
水野 泰三氏/アルペン代表取締役社長

アクセラレーティング部門

<大賞>
星野 佳路 氏
星野 佳路氏 星野リゾート 代表取締役社長
<ファイナリスト>
池田 元英氏/エナリス代表取締役社長
武永 修一氏/オークファン代表取締役
星野 佳路氏/星野リゾート代表取締役社長
吉松 徹郎氏/アイスタイル代表取締役社長
渡邉 幸義氏/アイエスエフネット代表取締役

チャレンジング・スピリット部門

<大賞>
平尾 丈 氏
平尾 丈氏 じげん 代表取締役社長
<ファイナリスト>
石見 陽氏/メドピア代表取締役
及川 智正氏/農業総合研究所代表取締役 CEO
菊池 誠晃氏/リアルワールド代表取締役社長
平尾 丈氏/じげん代表取締役社長

<特別賞>
杉山 仁朗氏/富士特殊紙業代表取締役社長