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外遊で地球6.2周!総理官邸のスーパーワーキングマザー

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ヒラリーも絶賛「ウーマノミクス」

ヒラリー・クリントン氏から安倍総理に送られた手紙の巻末には、“Onward!(前進あるのみ!)”の言葉。

もうひとつ、積極的な情報発信を心掛けた例として、国連総会時に「女性が輝く社会」を目指す政権をアピールした広報活動があります。まず、ウォール・ストリート・ジャーナルに「女性の潜在力を解き放つ」という論説を総理の名前で寄稿し、現地でもテレビインタビューを受けていただきました。そして、国連総会の一般討論演説では、安倍政権は女性が輝く社会の実現に向けて途上国の女性支援に本格的に乗り出すというメッセージを打ち出しました。

同時に、日本が強みを持つ国際保健の分野でサイドイベントを政府が主催し、安倍総理が自ら母子保健をはじめ、保健衛生における日本の役割をアピールする、といった一連の「仕掛け」を行いました。すると、思いがけず、ヒラリー・クリントン氏から、「安倍総理を高く評価する」という趣旨のお手紙が届きました。文末に書かれた「Onward!(前進あるのみ!)」というポジティブなメッセージは、総理自身気に入られ、フェイスブックにも投稿しています。

2013年1月、安倍総理のASEAN訪問に同行し、インドネシアプレスのインタビューを受ける小野さん。国際広報室は官邸主導の国際広報実践のため、11年4月に発足。発足時は数人だったスタッフも、現在は15人の部署に。

■安倍内閣の官邸国際広報 3つの特徴
1.SNSの活用
・2011年3月
フェイスブックアカウント(2013年11月・「いいね!」数は約2万7500)、ツイッターアカウント(同・フォロワー数は12万人以上)
・2013年7月
「リンクトイン」の「インフルエンサープログラム」に安倍総理が参加、「ザ・ハフィンントン・ポスト」にアベノミクス第3の矢について安倍総理が投稿
・2013年11月
ユーチューブ開設

2.総理による政策スピーチ
・2012年12月~2013年11月8日
海外メディアへの安倍総理インタビュー(対面・書面含む)は計34回(過去約4年間の平均は年間約18件)
・2013年1月
サマーダボス2013「Japan Night」に英語のビデオメッセージ
・2013年2月
米国・戦略国際研究所(CSIS)“Japan is back”
・2013年9月
IOC総会“We are ready to work with you”、NY証券取引所“Buy my Abenomics”

3.官邸主導の体制強化

・2013年4月
国際広報強化連絡会議(菅官房長官主宰)発足
・2013年8月
対外広報戦略企画チーム(世耕官房副長官リーダー)発足


小野 日子(おの・ひかりこ)

内閣副広報官 官邸国際広報室長
1988年外務省入省。2011年夏から広報文化交流部総合計画課長として海外広報に携わる。12年8月、内閣副広報官、官邸国際広報室長に着任。