1日の折り返し地点は昼ごはん?夜ごはん?――インバウンド販促の“秘伝”③

今回は、いきなり質問から始めてみたいと思います。

あなたにとって一日の折り返し点は、いつですか?

1番、朝ごはん

2番、昼ごはん

3番、夕ごはん

おそらく、ほとんどの日本人は、2番の「昼ごはん(昼休み)」と答えるのではないでしょうか。(朝ごはんだ、という回答を私はまだ聞いたことがありません。)ところが、アジアの人たちにこの質問をすると、ほぼ全員から、

「3番の夕ごはんに決まっているでしょ!」

という答えが返ってきます。日本人は、「朝飯前!」という言葉があるとおり、農耕民族として、早起きし、朝飯前から働き、朝食後も働き、昼ごはんで一日を折り返し、夕食を食べたらお酒を飲んで寝ていました。

今でいえば、早起きして郊外のマイホームから通勤ラッシュを抜けて職場で働き、昼休みでほっと一休み。午後からもうひと頑張り。残業後はまた、満員の通勤電車に長時間揺られ、帰宅後は夕ごはんを食べて(酒を飲んで)寝るだけ、という感じでしょうか。

一方、アジア、特に南方の人たちは、昼間は超暑いので、夕食後本格的に活動します。彼らのうちの圧倒的多数が「夕ごはん」で一日を折り返すのです。また、中国などはまず残業等はせず、17時の終業と同時に、ただちに職場を離れ、夕食後自由な時間をたっぷり満喫します。まさにアジアの人々にとって、人生の一番楽しい時間は、アフターディナーなのです。

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中村 好明(ジャパン インバウンド ソリューションズ 代表取締役社長)
中村 好明(ジャパン インバウンド ソリューションズ 代表取締役社長)

1963年生まれ。2000年、ドン・キホーテ入社。

広報、IR、マーケティング、CRM、新規事業担当を経て、2008年、社長室ゼネラルマネージャーとなり、訪日客誘致の責任者を兼ねる。

2013年7月、社内の訪日観光戦略部門をスピンアウトさせて、ジャパン インバウンド ソリューションズ(JIS)を設立し、その代表取締役社長に就任。あわせて、ドン・キホーテグループ全社の訪日客誘致プロジェクト責任者を務める。松蔭大学 観光メディア文化学部 客員教授。

中村 好明(ジャパン インバウンド ソリューションズ 代表取締役社長)

1963年生まれ。2000年、ドン・キホーテ入社。

広報、IR、マーケティング、CRM、新規事業担当を経て、2008年、社長室ゼネラルマネージャーとなり、訪日客誘致の責任者を兼ねる。

2013年7月、社内の訪日観光戦略部門をスピンアウトさせて、ジャパン インバウンド ソリューションズ(JIS)を設立し、その代表取締役社長に就任。あわせて、ドン・キホーテグループ全社の訪日客誘致プロジェクト責任者を務める。松蔭大学 観光メディア文化学部 客員教授。

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