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コラム

ニューヨーク突撃記 PARTY NYCの挑戦

「なぜ外国人はさっさと帰るのか」の謎はいかに解けたか

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日本は一億総「蟹工船」のブラック国家?

実際、そこから微調整を行い、ものの数時間で編集終了。エディターも「いやーいい仕事した」なんて言って帰ってしまいました。

数日でも徹夜しようと思っていたところ、ビールでも飲みに行っても良いくらいの時間的余裕が生まれてしまったのです。

ここで私は「海外で仕事する上で解き明かしたかった最大の謎」を思い出しました。それは何だったのか?

私たち日本人は、世界でも恐らく一番に近いくらい、長時間労働する人たちです。特に、私たちが活動しているクリエイティブの業界は本当にみんなずっと働いています。深夜も、土日も、働いている人はひたすら働き続けている。それを続けてやっとこさ、どうにかこうにかいろんなものをつくりあげていく、みたいなことをずっとやってきているわけです。

日本という島全体が一億二千万総「蟹工船」みたいなブラック企業状態にあると言ってもいいくらい、みんな労働に時間を使っています。ブラック国家です。

ところが。例えば広告クリエイティブで言ったら、海外から出てくるCMでもデジタルコンテンツでも、日本のもの以上によくできているものなんてたくさんあるわけです。私たちが徹夜し続けてどうにかつくったものを、海外のクリエイターが6時くらいに仕事を切り上げて飲みに行っちゃったりしながらつくったものがとても軽やかに超えていくのです。

なぜなのか? こんなに働きまくってるのに、何であんな適当な人たちに勝てなかったりするのか? 加えて、自分はそんな人たちの中で平静を保って仕事をしていくことができるのか? ということも含め、これは移住前の最大の疑問であり、謎でした。

しかし、実は、程度の差こそあれ、これは謎でも何でもない上に、自分がやってきたことと同じだということに、前述のエディターさんの鮮やかな仕事っぷりを見て気づいたのです。

私には妻と子供がいます。彼らと一緒にいるときは完全に幸せですし、妻とどうでもいい話をずっとしているのが世の中で一番愉快な行為です。息子に至っては、他の家の子供を見ると、どこの誰の子であっても「気の毒に…」と同情してしまうほど世界で追随を許さないかわいい存在です。

だから、どんなに仕事が大変でも、原則的に土日はちゃんと休んで家族と過ごす、と決めています。無理なこともあるのですが、よほどのことがなければちゃんと休みます。一緒にいるためにわざわざ家族をやっているのです。制作会社でメチャクチャな量の仕事をしていた際も、そのことだけはなるべく守ってきました。

次ページ 「6時に仕事が終わる理由はとてもシンプルだった」へ続く

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