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コラム

宣伝部の変革と復権-次世代マーケティング部への機能再編-

「AIDMA」、「AISAS」…Aから始まるモデルは代理店の罠?

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マスマーケティングとCRMは接近する

 
従来のマスマーケティング施策としての「広告」では、誰が認知したか、関心を示したかも分からない。だから常に「認知」からのプロセスを描くしかなかった。そこで「A(Awareness)」から始まる態度変容モデルが流通してきたのも、当然の流れとも言える。購買時点に近いプロセスはプロモーション(販売促進)活動というビロー・ザ・ラインでの役割ということにしていたからだ。

しかしデジタルマーケティングでは、様々な接点からデータを収集して、コミュニケーションの対象を、その購買ファネルに応じてセグメントし、適切なコミュニケーションをすることも可能だ。オンラインマーケティングほど認知から購買・リピートまで一貫した管理ができなくとも、オフラインとオンラインをマージできる対象には、そうした対応も可能だ。ということは、ブランドの認知とイメージ訴求を担うアバブ・ザ・ラインと販売促進活動というビロー・ザ・ラインとが別々に活動することはなくなる。
 
デジタルマーケティングは、「ブランディングコミュニケーション」と「セールスプロモーション」を、対象者を特定しつつ、一気通貫で行なえるものかもしれない。

マスマーケティングとCRMは接近していくと思う。

企業の宣伝部は、こうした状況を踏まえて、スキルの高いマーケターの企業内配備を進めなければならない。

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