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コラム

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Twitterのフォロワーが2000人と少ないのに成果が出る理由とは

仲山:「バラの家」さんは、楽天市場の中でもソーシャルメディアを上手に活用しているお店ですが、Twitterのフォロワーは2000人と少ない。どんな風に使っていますか?

木村卓功氏(以下、木村) 単にフォロワーの数を増やすようなことはやらないので、本当にバラ好きな人だけの2000人なんです。Twitterでは「農場に行ったらきれいに咲いていました」とバラの写真をアップしたり、バラに関するイベント情報をアップするなど、バラのことだけをつぶやく感じです。

仲山:以前は、Twitterで「バラ塾」を開催されていましたね。水曜の20時からリアルタイムで質疑応答をするカタチで。

木村:そうですね。うちは販売だけじゃなく、バラの生産からやっていますから、バラの育て方を実体験を通じて伝えられるんです。でも、続けているうちに、すごくコアなファンばかりが増えてしまいました。そのせいで、他の人が質問しにくい雰囲気になってしまった。それもあって今は「バラ塾」は実店舗だけでやっています。

仲山:それからTwitterやFacebookの使い方を変えられたんですよね。

木村:Twitterは国内向けの情報発信だけにしました。そうしたら、「いつも見てます」と気軽にコメントをくれる人が増えた。Facebookは海外のバラ愛好家との交流に使っています。Facebook上には、ある海外のバラ愛好家が立ち上げたコミュニティがあるんです。

うちはバラの育種(新品種の開発)もしているので、反応を見るために最初にちょっとだけ写真を載せる。すると、「いいね!」とコメントの数で手応えがわかるんです。海外の人から「そのバラを買いたい」というメッセージをもらうこともあります。

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