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広告・キャンペーンで振り返るW杯ブラジル大会——非公式スポンサー ナイキが見せた底力

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2.W杯とDVの悪しき因果関係を明らかに

テンダー(英国の慈善団体)「Woman’s reaction to England World Cup knockout」

テンダー「Woman’s reaction to England World Cup knockout」
YouTubeでの再生回数は7月31日現在で94万回にのぼる。

英国の慈善団体 Tenderが、DV(Domestic Violence:家庭内暴力)問題の注意・啓発を図る目的で展開したショートムービー。イングランドがイタリア、ウルグアイに2連敗し、グループリーグ敗退が決まったタイミングで公開された同ムービーには、テレビの前で深刻な表情でサッカーの試合の行方を見守る女性の姿と、“No one wanted England to win more than women.(女性以上に、イングランド代表の勝利を願った人はいない)”というキャッチフレーズが写し出される。

英ランカスター大学のリサーチチームが、犯罪統計を元に2002年・2006年・2010年の大会期間中のDV被害件数を調査したところ、イングランド代表の試合後に被害件数が増加することが明らかに(負けると38%、勝ち・引き分けでも26%増加)。このエビデンスを軸に、W杯の話題性を生かしてDVを身近な問題として捉えてもらうことを狙った。

Visible Measure社は今回の調査結果を踏まえ、「多くの企業が、魅力的なストーリーテリングや、受け手が思わず引き込まれるような物語など、クオリティの高い動画制作に力を入れるようになってきている」としている。企業の動画活用においては、長尺のものはユーザーの支持を得にくいという見方が根強いものの、W杯ブラジル大会関連ブランド動画の再生回数上位10件を見ると、その長さは平均3分15秒。

スーパーボウル2014の上位10件の平均より1分半も長いことがわかった。
長尺を含め、より質の高い動画コンテンツがユーザーからも求められていることは明らかで、動画市場の今後のさらなる成長可能性が伺える。

参考
Visible Measure社
2014 World Cup Stands As Biggest Video Event of All Time

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