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コラム

企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方

「社長に直談判できる場を積極的に活用できるか」——OKWave 兼元社長に聞く

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【前回のコラム】「社会問題を仕事と結び付けて「自分がやらねば」と思えるかが重要——ガイアックス 代表執行役社長 上田祐司氏に聞く」はこちら

時代の流れがますます速くなっている昨今、求められる人材においても、そうした流れに翻弄されることなく、しっかりと考えて行動できる「マーケティング思考」が、マーケティング部門のみならず、あらゆるビジネスパーソンに求められる時代となってきている。
このコラムでは、そうした「マーケティング思考&行動」ができる人材を育成するにはどうすればいいのか?企業のトップに、人材育成について考えていること、大切にしていること、実践していることなどを聞いていく。
今回は、日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWave」の運営や、FAQシステムの提供などを行っている、オウケイウェイヴ 代表取締役社長 兼元 謙任氏に聞いた。

文句を言うだけではなく、代案を出せるか?

オウケイウェイヴ 代表取締役社長 兼元 謙任 氏

オウケイウェイヴ 代表取締役社長 兼元 謙任 氏

——貴社が社員に対して“求めている力”とは、どのようなものでしょうか?

よく言われることですが、「我が事として考える」ということです。客観的に見ることができるのも重要なのですが、「自分だったらどうするか?」というのが一番だと思います。

私自身デザイナーの出身なのですが、その時に「最後は自分が相手側の立場になった時にどう考えてデザインするかが大事」ということを叩き込まれたのがベースになっています。従って、客観的な目をもって冷静に分析しつつ、さらに「だから自分ではこうしたい」という意欲・意識の両方が積極的に出せるといいいですね。

もう一つ、私の好きな本田宗一郎さんの言葉に「できないことの理由はいらないので代案を出せ」というものがあります。

例えば電車の中でイヤホンから盛大に音漏れしている人がいたとします。それに対して「迷惑だな、いやだな」と文句を言うのは簡単です。そうではなく「どうやったらなくせるか」という代案を出そうと考えられるか。例えばそういう人専用の車両を作るとか、音漏れ対策したイヤホンを作るとか、いろいろな案が出てきますよね。

仕事以外の日常においても、「自分ならこうする」を考える癖をつけることが大切だと思います。

次ページ 「会社として取り組んでいることや、社長が気を付けていること」に続く