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コラム

企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方

「社長に直談判できる場を積極的に活用できるか」——OKWave 兼元社長に聞く

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——そうした力を伸ばしてもらうために会社として取り組んでいることや、社長が気を付けていることはありますか。

我々のミッションは「Q&Aによる互い助け合い」の場を広げる、つくっていくこと。まず、それを繰り返し伝えることに力を入れています。

また、社内限定のQ&Aサイトがあるので「何かあったらいつでも質問して」ということも伝えています。

加えて、2週間に1度、自由参加の「社長懇談会」を30分~1時間ほど実施しています。そこを、質問や意見、提案・改善、問題点などを言える場にしています。

——その懇親会自体が、繰り返し社長の考えを伝える場にもなっているわけですね。

そうですね。そもそも自由参加ですから、なにか言いたいことがある人、参加意欲がある人しか出てきません。本当はたくさんの人に参加してもらいたいのですが、「社長に直談判できる機会は設けているのだから、それを使うかどうかは自分次第ですよ」というスタンスでいいと思っています。

一方で、朝7時半~8時ぐらいに出社して、新聞の気になる記事の読み合わせを自発的に行っているグループがありまして、それは良い取り組みだと思っています。 

ほかに全社員参加で行っているのが、月曜日の夕方に集まって「先週あった良かったことを発表して共有する」ということです。全社員をくじ引きでグループに分けて、まずそこで「良かったこと」を各自が発表。その中で一番よいと思えるものを、グループ代表として皆の前で発表するという形式です。

——「良いこと」というのは、具体的にどんなことですか?また、実施の意図は?

すごく単純なことでいいんです。例えば「朝の通勤電車で席に座れた」とか(笑)。いろいろな話を聞くことで「こんな動きがあるんだな」という気づきにつながる部分もあると思います。

実施の狙いは、週の最初である月曜日に楽しい気持ちになってもらうこと。私もサラリーマンの経験がありますけど、月曜日って憂鬱になったりしますよね。なので、楽しいことを思い出して1週間がんばれるようにしようというのが狙いです。あとは、良いことを話すことで、「相手に伝えよう」とする力も養われると思っています。

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