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コラム

編集会議コラム〜コンテンツの裏側潜入!〜

編集者が「芋掘り」をしたっていい。

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大迫 力(株式会社140B)

2009年10月1日の夜、中之島のシンボル的建築である大阪市中央公会堂の大集会室前のロビーで、私は「大学芋」を売っていた。

その日は「ナカノシマ大学」というプロジェクトの立ち上げを記念したキックオフセミナーだった。鷲田清一、内田樹、釈徹宗の各氏に加え、当時は大阪市長の平松邦夫氏の4人が登壇した豪華なシンポジウムは、「街場の学び」をテーマにして大いに盛り上がり、500人近い参加者の熱気が会場に充満していた。

大学芋を売るというのはナカノシマ大学という名前に引っかけた半分洒落ではあったが、シンポジウムの余韻が後押ししたのか、200個があっという間に完売した(ちなみに、大学芋のサツマイモは、仕事で知り合った方のおじいさんの畑で作っていたものを自分で掘りに行った)。

そもそもこのナカノシマ大学は、フリーマガジン『月刊島民』から派生したものだ。島民は2008年8月、京阪電車中之島線の開業を2ヶ月後に控え、中之島エリアに愛着を持ってもらおうと創刊した。当初は年度内で終了する予定だったのが、1号目から大好評を博して1年また1年と継続し、今や73号を数えている。そして、この雑誌の編集が現在の私の主な業務になっている。

次ページ 「ナカノシマ大学は」に続く

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