コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

元公務員の脱・元公務員大作戦2

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それにしても前回のコラム、かたいですね。内容も文面も。完全に緊張してました。なんせ普段、北海道の十勝という小さな地域の仕事ばかりしている人間が、いきなり日本中の広告業界の人が注目するアドタイに文章を書くんですから。おかげで、十勝とか全国とか関係なく、いつだって伝わるものを書かねばと、改めて身が引き締まっております。今回は、コピーライター養成講座札幌教室で得られたことをいくつかお話します。

忘れられない失敗。

ずっと忘れられない出来事があります。東京から講師として来てくださったコピーライターの方との、懇親会の席でのことでした。高校生のころ、その方のつくったCMを見てこの業界に憧れた僕は、舞いあがっておりました。運よく隣に座った僕は、少しでも自分の予備知識を披露したくて、得意気に当時読んでいた他のコピーライターの方が書いた本のことを話題にしました。すると、それまで和やかだった席の空気は一変、厳しい口調で返されました。「これからこの講座にはいろんな講師の方が来るだろう、その人たちがみな、他のコピーライターの話をされて気分がいいとは限らないぞ」と。

この懇親会のほんの数十分前の講義でその人がおっしゃっていた大切なこと、「受け手が言って欲しいことを言ってあげる」。僕の言動は、その教えをいきなり踏みにじるものでした。ハッとしました。その日の講義のメモには「コピーの勉強は日常的にできる」という言葉も。まさにこういうことじゃないか。

この日の失敗を僕は今でも大切にしています。

冒険は仲間を増やしながら。

こうして、やらかしたりしながらも通いつめたコピーライター養成講座ですが、一番の財産は月並みですがやはり「人のつながり」だったと思います。あまりにも違う畑にいた僕は、すべてがゼロ。知識も経験も人脈もゼロ。講座に通ったことでそれが1となり、少しずつ人のつながりがかけ合わさってそれが2に3になり、形になっていったと実感しています。

札幌教室9期の同窓メンバーは、「金の鉛筆なんてほぼ俺がもらえる」と思っていた僕のくだらない自信を、毎回へし折ってくれました。ライバルであり心強い仲間です。写真は有志でつくった9期全員の名刺。情熱だけでこんなものをつくってしまう素敵なクラスでした。

札幌9期のオリジナル名刺。並べると虹と糸がつながります。もう片面には、それぞれ自分のキャッチコピー。アートディレクションは、SCC新人賞の受賞先輩でもある二刀流佐孝さん。

講師として指導してくださった札幌在住の先輩コピーライター方々とのつながりも、大きかったです。鬼のコピー指導(今思えば、当時はまだまだ優しかった・・・)だけでなく、札幌コピーライターズクラブ(SCC)のイベントにも声を掛けてもらいました。
SCCのブログはこちら。↓
http://scchome.blog110.fc2.com

一緒に頑張る手強い同期がいて、厳しくも面倒をみてくれる先輩がいて、畑はぐっと近づきました。

先日のSCCフェスタ。転職前から面倒をみてくれていた先輩方と、こんなふうに並べるなんて!仲畑貴志賞の對馬さん(前列左)、SCC賞の佐藤希子さん(前列真ん中)、僕と同じく新人賞の佐藤秀峰さん(一番左)は9期の同期です。

SCCのイベントは、コピーライターだけでなくデザイナーさんにも異業種の人にも学生さんにも、とてもオープンです。そこでまた多くの先輩と知り合えたし、僕が今の会社に入社する縁をつないでくれた恩人である先輩コピーライターと出会ったのも、3年前のSCCの忘年会でした。

半年間毎週、帯広から200km離れた札幌へ。通ってよかったなというのが僕の実感です。東京から比べると札幌はずいぶん地方ですが、札幌から比べると帯広はもっと地方です。次回は、そんな地方の地方での仕事のことを紹介します。今回も、ありがとうございました。

 

鹿野泰央(かのやすひろ)
株式会社プロコム北海道 コピーライター。1985年2月26 日生まれ。北海道北広島市出身。北海学園大学法学部卒業。2011年コピーライター養成講座札幌教室第9期を修了。2012年8月プロコム北海道入社。2014SCC新人賞受賞。

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