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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

コピーを書くということ(2) ― グーグルの本社は、田舎にある。

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高校生のときの驚きを、コピーに。

そのときふと思い出したのが、高校生のときにテレビで見たニュースでした。
今から15年ほど前。携帯電話が普及し始めた時代です。
なにやらアマゾンという外資系企業が日本に進出してくるらしい。
郊外に巨大な倉庫を作って、ネットで注文された商品を全国に配送していく。
女性キャスターが倉庫を歩きながら、もの珍しそうにレポートをしていました。
当時の僕には、そのニュースがとてもとても衝撃的で、
「これからは東京にいなくても世界と仕事ができるのか〜」と感じたのです。

それを思い出したとき、「あ、これってコピーになるかも?」と思いました。
調べてみれば、アマゾンも、アップルも、グーグルも、
本社はNYやワシントンではなく、地方都市や郊外に。
そこで、当時(今もですが)、
勢いのあったグーグルを立たせたコピーを書きました。

第79回毎日広告デザイン賞 第2部/発言広告の部/奨励賞

東京がイケてると思っている人に対して、
いやいや世界では田舎や地方の方が注目されていますよ、
ということを提案できたのではないかと思います。
ちなみに、ビジュアルを入れなかったのは
コピーだけの方が強いと思ったからです。
僕はこのコピーで毎日広告デザイン賞発言広告の部奨励賞を頂くことができました。

コピーって、視点だ。

それまでレトリックばかりのコピーを書いていた自分にとって、
「コピーは視点だ」ということを、身をもって学ぶことができました。
そして、生活の中で自分が感じた疑問、驚いたこと、発見したことが、
コピーを書くきっかけになることも学びました。
ようやく、コピーを書くということ、を少し理解できた瞬間でもあります。
次回は、コピーライターをしていて学んだ一言・嬉しかったことを書きたいと思います。


山﨑博司
TBWA\HAKUHODOコピーライター。2010年博報堂入社。2013年よりTBWA\HAKUHODO。主な仕事に、日本新聞協会「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」、日産デイズルークス、キヤノンマーケティングジャパンなど。2014年TCC最高新人賞、新聞クリエーティブコンテスト最優秀賞、毎日広告デザイン賞奨励賞、消費者のためになった広告コンクール銅賞など。コピーライター養成講座基礎コース修了生。

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