applim主催の学生向けマーケティングコンテスト、「新しい喫煙文化」の提案が最高賞に

share

2010年4月に発足、現在は東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、日本女子大学、上智大学、明治大学、拓殖大学、武蔵野美術大学のメンバーで構成される、学生団体 applim(アプリム)。
「新しいマーケティング手法に触れ、新しいマーケティング手法を創る」をコンセプトに、マーケティングコンテストを主催したり、業界の第一線で活躍する社会人を招いた講演会・ワークショップを運営するなど、「試す」「学ぶ」「触れる」の3つの軸でマーケティングや広告、ICTに関心を持つ学生を対象とした活動を行っている。

今年のテーマは「再発明」——有志の学生チーム122団体がエントリー

学生団体applim(アプリム)が主催する大学生向けマーケティングコンテスト
「第6回 『試す』applim」の結果が10月25日に発表された。

同コンテストは、マーケティングや広告、ICTに関心がある大学生・大学院生・専門学校生が3~6名のチームを組み、提示された課題に合わせたマーケティング施策を考え、そのアイデアを競うというというもの(定員は500名)。各チームには広告会社やIT企業の社員がアドバイザーとして付き、学生のサポートを行う。

「ソーシャルアプリ×マーケティング」「スマートフォンアプリ×マーケティング」「デジタル×リアルな体験」「ソーシャルグッド×マーケティング」など、毎年テーマを変えて開催され、今年は「Re-invention—ブランドに、再発明を。—」をテーマに開催された。

9月1~19日に参加チームを募集、課題のオリエンテーションが行われたキックオフイベントを皮切りに、1中間フィードバックイベント、一次審査会を経て、10月25日の決勝レセプションで各賞受賞チームが決定した。

インターネットやデジタルテクノロジーの発展・普及により、企業が自社の商品・サービスやメッセージを消費者にリーチさせるのが困難になりつつある情報洪水時代。また、インターネットを活用した新規ビジネスが目覚ましい飛躍を見せている昨今。

こうした背景を踏まえて設定された今回のテーマにおいては、モノ・サービス・システムといったブランドが持つ既存のリソースと、最新の技術や人々の生活の変化、新しい切り口などををかけ合わせることで、これまでにない価値を創造し、新しいビジネスチャンスにつなげるアイデアの発想が求められた。

課題を提供した特別協賛企業は、日本マイクロソフト、TBSテレビ、日本たばこ産業(JT)の3社。参加チームはいずれか1ブランドを選び、その新商品・新サービスのアイデアを考えた。エントリーした全122チームのうち、一次審査会を経て、10月25日の決勝レセプションに進出したのは計6チーム。

TBSテレビ部門にエントリーした「壁ドンカモン」と「デスモセディチ」、JT部門にエントリーした「センチメンタルジャーニー」「closhe」、日本マイクロソフト部門にエントリーした「HALO-V」「チームあおちょう」だ。

各チームによる最終プレゼンテーションの結果、TBSテレビ部門は「壁ドンカモン」、JT部門は「closhe」、日本マイクロソフト部門は「HALO-V」がそれぞれ最優秀賞を受賞し、その中から選ばれる最高賞の「審査員特別賞」は「closhe」が受賞した。

「closhe」は、東京大学4年生の長井幸輝さん・丹羽健太さん、早稲田大学4年生の阿部友紀さんの3人で構成されたチーム。JTから提示された課題「喫煙文化のRe-invention(分煙を超え、吸う人も吸わない人もここちよい世の中をつくり出す)」に対して提案したのは、新しい喫煙文化・習慣を創出するアイデアだ。その名も「分層」。「タバコの煙は上に向かってのぼっていく」ことに注目し、喫煙者が地上より少し高い位置にのぼってタバコを吸うことで、非喫煙者は煙に煩わされることがなく、喫煙者は気持ちよく喫煙できる、両者がWin-Winとなる世の中をつくり出せるのではと考えた。

「分層喫煙所3D」(「closhe」のプレゼン資料より引用)。

「少しでも実践するのが難しかったり、複雑なアイデアでは文化として普及・定着しない」とし、喫煙者が日常の行動を少し変えるだけで簡単に実践できる、分かりやすさにこだわった。また「分層」を普及させるための「体感して知ってもらう」→「全国で実現させる」というプロセスにも言及。従来型の喫煙ボックスよりも安価に設置することができるという「分層喫煙所3D」というプロモーション用喫煙所も提案した。

喫煙者は、地上より少し高い位置にのぼってタバコを吸う。この新しい喫煙所を、既存の喫煙所のうち、クレーム数が多いところ、人通りが多いところに設置することで、「分層」の普及・定着を図るという。

Follow Us