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ブレイクスルー日本人、「個」の力が加速する

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東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年は日本にとって大きな転換点となる。2020年を節目とし、未来の日本をどうデザインするべきか?アサツー ディ・ケイ(ADK)と宣伝会議は10月17日、虎ノ門ヒルズにて、生活者の変化とその予測から未来を構想する特別フォーラムを開催。各界で活躍する特別ゲストや、全部で10の重要業界をカバーする、ADKの専門家集団「カテゴリーチーム」による示唆に富んだセッションが行われた。

日本が活性化するためには「個」が活躍する環境が必要

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ディスカッションの冒頭では出雲充氏、為末大氏、夏野剛氏、八塩圭子氏の各氏に「個が輝くために必要な力とは」との質問が投げかけられた。

日本の社会は「空気を読む」という言葉で表現されるように、「個」を押さえる文化があると言われてきた。しかし2020年へ向けてグローバル化が進むと、各自が自身の存在を積極的に明らかにしなければならない時代となる。

広告・マスコミの世界でも「個人視聴率」が話題になり、「主婦層」などといった大きなくくりではなく、より個人へ向けたメッセージの発信が重視されるようになっている。

「ブレイクスルー日本人、「個」の力が加速する!」と題するパネルディスカッションでは、2020年へ向け、日本がより輝くためには「個」が活躍する環境が必要だと考え、株式会社ユーグレナ代表取締役社長の出雲充氏、アスリートの為末大氏、慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛氏、フリーアナウンサーの八塩圭子氏の4人のパネラーを迎えた議論でそのヒントを導きだした。

冒頭で投げかけられた「個が輝くために必要な力とは」という質問に、出雲充氏はミドリムシが植物と動物の力を持つハイブリッドな存在であることから、今後はそうした複数の要素を兼ね備えた力が必要だと話し「ミドリムシ力」を挙げた。

為末大氏は「むじゃき力」と答え、出雲氏のように好きなものに没頭し、何かに突き抜けた人には無邪気な人が多いとその理由を解説した。

夏野剛氏は、好きなことや自分が向いていることを見つければ、周りを気にせずに突き抜けた存在になることができるのではないかと指摘し「自分発見力」を勧めた。

八塩圭子氏は「俯瞰力」と回答し、自分の仕事や所属する業界が世界の中でどんな位置づけなのかを知ることで、成長できるのではないかと話した。

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