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2014年通期で黒字を達成 米ローカル情報サイト「Yelp」

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広告出稿は前年同期比約50%増、収益化へ

ユーザー投稿型ローカル情報サイト「Yelp(イェルプ)」の2014年通期・連結最終利益は、初の単年度黒字を達成し、803万ドル(約8億4200万円)となった(税効果による押し上げ2470万ドルを除く)。14年4-6月期以来、3四半期連続の増収増益。14年通期売上高は3億7753万6000ドル(約395億8500万円)だが、5割以上を占める宣伝販促費が営業利益を圧迫している。

米地域口コミサイト「Yelp(イェルプ)」への広告出稿者数の推移。2014年10-12月期は、13年1-3月期から2倍近い成長となった。伸び率は2ケタを維持しているが、やや軟調。

法人利用者数の伸びも順調で、14年10-12月期は前年同期比39%増の9万3700件となった。うち広告出稿者数が9割近くを占め、8万4000件(同比48%増)に上る。広告収益が伸び始めたことで、連続増益の成長軌道に乗った。月間平均訪問者数は、前年同期比13%増の1億3500万人。うちモバイル端末利用者が同比37%増の7200万人と、モバイル移行が進む。ユーザーからの投稿数は、累積で7100万件(同比35%増)となった。

「Yelp」の売上高推移。2014年4-6月期からは黒字を続けている。営業利益の強い押し下げ要因となっているのは宣伝販促費。赤字が続いた13年通期でも56%、14年通期も53%と強気の投資を続けてきた。製品開発費も16~17%近くに上る。

同社は米サンフランシスコ発のサービスで、現在は29カ国でサービスを展開している。口コミの対象が多様で、レストランやブティック、自動車整備工場、歯医者などもカバーする点が特徴。14年4月には東京オフィスを開き、日本でのサービスを開始した。同時期にスマートフォン向けアプリやビジネスオーナー向けのサイトも始めた。

15年1-3月期の売上高は、前年同期比51%増の1億1400万ドル~1億1600万ドル(133億7500万~136億1000万円)を見込む。

月間平均ユニークユーザー数。モバイル経由の利用者が目に見えて増え始めた。全体数は14年10-12月期はやや減。ここからの持ち直しが、成長の加速には不可欠だ。


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