本田技研工業は23日、現・代表取締役社長の伊東孝紳氏が取締役相談役に退き、後任に常務執行役員の八郷隆弘氏が昇格する人事を発表した。
6月に開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて正式に決定する予定。
同社8代目社長となる八郷氏は1982年にホンダに入社後、車体設計を中心に四輪車の研究・開発に従事してきた。1999年に発売した初代USオデッセイの開発責任者代行を経て、2001年に発売した2代目CR-Vでは開発責任者を務めた。
2004年4月から2006年3月まで、ホンダアールアンドディアメリカズ・インコーポレーテッドに上級副社長として駐在し、現地での開発を推進。その後、本田技術研究所 執行役員、同・常務執行役員、本田技研工業 購買本部 四輪購買二部長、同・執行役員、鈴鹿製作所長、ホンダアールアンドディヨーロッパ(ユー・ケー)リミテッド 取締役社長、本田技研科技(中国)有限公司 副総経理などを経て、現職に至った。
現社長の伊東氏は任期中、メキシコ、ブラジル、タイ、インドネシア、インド、中国の四輪車工場、ベトナム、インド、中国の二輪車工場の設立などを決定し、グローバルでの生産体制を構築。
また軽自動車Nシリーズの開発や、各地域の開発体制の整備などを通じて、ホンダの事業基盤を強化した。
2015年度には、同氏が主導してきた燃料電池自動車の発売、F1への復帰、航空機HondaJetやジェットエンジンの事業化などの実現が予定されている。
同社の歴代社長と任期は以下の通り。
本田宗一郎 1948年9月~1973年10月
河島喜好 1973年10月~1983年10月
久米是志 1983年10月~1990年6月
川本信彦 1990年6月~1998年6月
吉野浩行 1998年6月~2003年6月
福井威夫 2003年6月~2009年6月
伊東孝紳 2009年6月~2015年6月(予定)
日経広告研究所が2014年10月に発表した、2013年度「有力企業の広告費」で、
ホンダは2975億1400万円(前年度比17.1%増)で3位となっている。
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