【前回コラム】「ヴィレヴァンの「屋台の焼きそば理論」 猥雑で活気に満ちた空間づくり」はこちら
こんにちは、ヴィレッジヴァンガードの関戸です。今回は、私が店長になりたての頃のエピソードを交えながら、ヴィレヴァンの原動力である「仕入れ」はどのように行われているのか、その辺を解き明かしていきたいと思います。おそらく世の中の小売チェーンの中で最も違う部分がここなのかもしれません。今回もまた個人的な見解が少なからず含まれることはご了承ください。
横浜の観覧車とジェットコースター
お台場店からまた下北沢店へ戻り、アルバイトのリーダーとして働いていたとき、マネージャーから声をかけられた。「来月から横浜よろしく」。シンプルな辞令である。横浜みなとみらいの観覧車横にある店舗の店長を任されることになった。「横浜やばくて、3カ月で売上改善できなかったら閉店しようかと思っているんで頼むね」「はっ、はい」「まあ、そういうこと」。「そういうこと」って、どういうことだったか翻訳すると、前年比ぶっちぎりの最下位。スタッフもどんより。お店の状態も最悪に近かった。なかなかの逆風が吹き荒れる中、ミッション遂行には時間がなかったので、フルマラソンを全速力で駆け抜けるイメージでかなり強硬なスケジュールをたてた。負け慣れた既存のスタッフは「そんなの無理でしょ」と半笑いだったのだが、こっちはいたって本気だった。新しいスタッフも入れてオペレーションからレイアウト、品揃えまで総入れ替えというボリューム満点フルコースを順次決行した。
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関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
ヴィッジヴァンガード営業企画部リーダー。1999年ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまう。清貧の思想で薄給に耐えながらも、下北沢で文化発信の一端を担う。
その後「3カ月以内に売上改善できなければ閉店する予定だから」と言われながら横浜ワールドポーターズ店で店長デビュー。馬車馬のごとく働いて3カ月後には全国最下位の店舗を全国トップへ。ここでだいぶ寿命が縮まる。以後、仕事のブレーキが壊れたまま、下北沢店店長、自由が丘店店長をはじめ、主要首都圏店舗の店長を歴任する。
2006年から首都圏のエリアマネージャー、2011年震災後、東北エリアマネージャー。現在、本部にて、ヴィレッジヴァンガードのノウハウをまとめるプロジェクトのリーダー。最近では、他社の企業内研修やイベントでのPOPライティングセミナーの講師も務める。
ウェブサイト http://www.village-v.co.jp
Twitter https://twitter.com/vgvd
Facebook https://www.facebook.com/VillageVanguardOnline
関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
ヴィッジヴァンガード営業企画部リーダー。1999年ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまう。清貧の思想で薄給に耐えながらも、下北沢で文化発信の一端を担う。
その後「3カ月以内に売上改善できなければ閉店する予定だから」と言われながら横浜ワールドポーターズ店で店長デビュー。馬車馬のごとく働いて3カ月後には全国最下位の店舗を全国トップへ。ここでだいぶ寿命が縮まる。以後、仕事のブレーキが壊れたまま、下北沢店店長、自由が丘店店長をはじめ、主要首都圏店舗の店長を歴任する。
2006年から首都圏のエリアマネージャー、2011年震災後、東北エリアマネージャー。現在、本部にて、ヴィレッジヴァンガードのノウハウをまとめるプロジェクトのリーダー。最近では、他社の企業内研修やイベントでのPOPライティングセミナーの講師も務める。
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